日本IBMとJTBは2020年10月26日、JTBの100%子会社でJTBグループ各社のシステム開発・運用などを担うJTB情報システム(JSS)を、2021年4月を目処に合弁会社化する予定だと発表した。合弁後の持株比率は未定。日本IBMとJTBは2020年9月30日にパートナーシップの包括サービスに関する契約を締結しており、この契約を進めるにあたり、JTB情報システムの合弁会社化を行う予定。
日本IBMとJTBは、JTBグループ各社のシステム開発・運用などを担うJTB情報システム(JSS、表1)を、2021年4月を目処に合弁会社化する予定である。これにより、2020年9月30日に2社間で締結したパートナーシップの包括サービス契約を進める。
包括サービス契約では、基本戦略として、JTBとJSSが持つ旅行業界ネットワークや旅行業務アプリケーションの経験・知見と、日本IBMが持つ技術とIT人材を融合させる。これにより日本IBMは、旅行運輸業界のITサービスを変革する。JTBは、外部との協働により、顧客へのサービス提供力を高める。
基本戦略の一環としてJTBは、日本IBMとの協業によるデジタル事業の推進と、安定的なシステム運用の両輪の実現を目指す。また、SIベンダーである日本IBMとの協業により、現在のIT業務に従事する人材の専門性を高め、JTBのデジタル事業を支える新たな分野への挑戦と活躍機会の拡大を図る。
社名 | 株式会社JTB情報システム |
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本社所在地 | 東京都品川区東品川2-3-14 東京フロントテラス |
代表者の役職・氏名 | 代表取締役 社長執行役員:川並和幸 |
資本金 | 1億円 |
株主 | 株式会社JTB(100%) |
主な事業内容 | ITコンサルティング、ITサポート、システム開発、システム運用保守の受託事業 |
売上高 | 177億円(2020年3月期) |
社員数 | 439人(2020年4月1日現在) |