NECは2020年10月30日、老朽化したCOBOL/Javaシステムの再構築を効率化する“モダナイゼーション”を目的に、システム構築ソフトウェア「SystemDirector Enterprise」を強化した。モダナイゼーションに合わせて開発方法論と開発ツールを強化し、開発作業を専門家が支援するサービスメニューを整備した。
SystemDirector Enterpriseは、システム構築の上流工程から下流工程までをカバーする統合開発環境である。SIベンダーであるNECグループ標準の業務システム構築基盤であり、2006年3月に初期版を外販開始した。Javaまたは.NETでシステムを構築できる。開発方法論、開発環境、サポートサービスを提供する。
今回の機能強化では、老朽化したCOBOL/Javaシステムの再構築ニーズに対応した。既存システムの分析・見える化から、再構築、サービスインまでのタスクを開発方法論として整備し、モダナイゼーション作業の進め方や、進める上での注意点を明確化した。
また、SystemDirector Enterpriseの開発ツールを強化した。既存システムの分析精度を向上させることによって、再構築システムの設計を効率化し、移行するシステムを削減する。また、再構築時に必要となる各種のソフトウェア開発部品を充実させて、開発作業を効率化した。
製品の導入コストも下げた。これまでは、既存システムの分析、オンラインアプリケーションの再構築、バッチアプリケーションの再構築、のそれぞれに別々の製品を購入する必要があった。今回、モダナイゼーションで既存資産の分析から再構築までを一貫して利用できるように、各製品の開発機能を「SystemDirector Enterprise for Java」開発ライセンスに統合して価格を据え置いた。
ソフトウェアエンジニアリングの専門家による支援サービスも整備した(図1)。これまで個別に提供していた8種類の支援サービスを、開発標準化、開発効率化、品質エンジニアリング、モダナイゼーションの4分野に体系化し、さらに9種類の新サービスを追加した。各分野の専門家が、既存システムの分析、再構築、サービスイン後の保守まで、一貫して支援する。
図1:「SystemDirector Enterprise」を活用したコンサル・SIメニュー(出典:NEC)拡大画像表示
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