デル・テクノロジーズは2020年11月26日、オブジェクトストレージ機器「Dell EMC ECS EXシリーズ」のラインアップを拡充し、オールフラッシュ構成の新モデル「Dell EMC ECS EXF900」を追加した。同日提供を開始した。同容量程度の既存モモデル「ECS EX300」と比べてデータ転送性能は約21倍、1秒あたりのトランザクション数は約19倍に向上した。価格(税別)は、4250万円から。
Dell EMC ECS EXシリーズは、SDS(ソフトウェア定義型ストレージ)をPCサーバー機にインストールした、ストレージアプライアンス機器である(関連記事:Dell EMC、オブジェクトストレージ新モデル「ECS EXシリーズ」、最小60TBから購入可能に)。Amazon S3のようにオブジェクト単位でアクセスするオブジェクトストレージの機能を提供するDell EMC ECS(Elastic Cloud Storage)を搭載している。
ECS EXシリーズはこれまで、容量に応じて「ECS EX300」(1ノードあたり12ドライブ)、「ECS EX500」(1ノードあたり12または24ドライブ)、「ECS EX3000」(1ノードあたり最大45または90ドライブ)の3モデルを提供してきた。今回、ラインアップを拡充し、オールフラッシュ構成のPCサーバー機を組み合わせた新モデル「ECS EXF900」(1ノードあたり12または24ドライブ)を追加した(写真1)。
写真1:「Dell EMC ECS EXF900」の外観 ECS EXF900は、NVMe接続のSSDを搭載しており、NVMe over Fablicsプロトコルでアクセスできる。同社の検証でファイルサイズ10Kバイトの書き込み性能を調べたところ、スループットはECS EX300の24Mバイト/秒に対してECS EXF900は511Mバイト/秒と約21倍に向上、1秒あたりの処理数はECS EX300の2551ファイルに対してECS F900は4万9915ファイルと約19倍に向上した。
今回、ECSのソフトウェアも強化した。まず、オブジェクトのクローンを作成する機能を追加した。1回の書き込みリクエストまたはコピーリクエストに対し、オブジェクトのコピーを、多数同時に作成できるようになった。これにより、サーバー側での処理やネットワーク負荷を軽減する。セキュリティ面では、Active DirectoryやLDAPと連携し、セキュリティ管理者に特定の権限を付与できるようにした。また、システム上のセキュリティ設定をレポートするAPIを追加した。
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