デルとEMCジャパンは2018年9月26日、オブジェクトストレージ機器の新シリーズ「Dell EMC ECS EXシリーズ」を発表、同日出荷を開始した。従来シリーズと比べて最小構成時の容量を85%下げ、60TB(税別で1688万4562円)から導入できるようにした。上位モデルではラックあたり8.6PB(ペタバイト)と集積率を48%増やした。
写真1:Dell EMCのUDS事業本部でAPJ担当プリセールスディレクターを務めるペ・ヨンジュン(YongJoon Bae)氏拡大画像表示
Dell EMC ECS(Elastic Cloud Storage)は、SDS(ソフトウェア定義型ストレージ)の1つで、Amazon S3のようにオブジェクト単位でアクセスするオブジェクトストレージの機能を提供するソフトである。デルとEMCジャパンは、ECSのソフトウェア製品に加えて、ストレージを搭載したPCサーバー機にECSをインストールしたストレージアプライアンス機器も提供している。
今回提供を開始したDell EMC ECS EXシリーズは、ECSを搭載したストレージ装置の新シリーズである。低用量モデル「Dell EMC ECS EX300」と、大容量モデル「Dell EMC ECS EX3000」で構成する。従来シリーズ「Dell EMC ECSアプライアンスGen-2 Uシリーズ」と比べて、最小構成を87%安価に設定したほか、ラックあたりの容量の集積率を48%高めている。
図1:Dell EMC ECS EXシリーズの概要(出典:デルとEMCジャパン)拡大画像表示
Dell EMC ECS EX300の最小構成は5ノードで、1ノードは2Uラックマウント型である。3.5インチのドライブを12個搭載する。特徴は、従来モデルの最小構成と比べて85%少ない60TBから購入できることである。最小構成時の価格(税別)は1688万4562円で、従来の最小構成と比べて87%安い。なお、従来の最小構成と同容量で価格を比べると、半額程度になる。
一方のDell EMC ECS EX3000は、1ノードが4Uラックマウント型で、3.5インチのドライブを90個搭載する。1ラックあたりの容量は8.6PBとなり、従来モデルと比べてラックあたりの容量が48%増加している。この構成で、容量あたりの価格は従来モデルと比べて17%安くなっている。
写真2:Dell EMC ECS EX300の外観マルチプロトコルでファイルにアクセス可能
ECSは、オブジェクトストレージ製品としては後発にあたる。主な特徴として、データのアクセス機能を高めている。各種のオブジェクトアクセスのほか、NFSやHDFSでもアクセスできる。
オブジェクトストレージとしては、Amazon S3、OpenStack Swift、EMC Atmosの3種類のアクセス方法(REST API)でアクセスできる。これらのオブジェクトストレージとの互換性がある。
さらに、ファイル共有プロトコルのNFSや、HDFS(Hadoop Distributed File System)でもアクセスできる。NFSやHDFSのアクセスを、ECSの内部でオブジェクトアクセスに変換している。
ファイル名を指定してファイルをPUT/GET(格納/抽出)するだけでなく、時刻情報などのメタデータを条件に、特定の条件に合致したファイルだけをストレージ側で抽出することもできる。
SDS / オブジェクトストレージ / Dell EMC / Amazon S3
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