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サントリー、ミネラルウォーター新工場の設備保全システムに「IBM Maximo」を導入

2021年1月6日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サントリー食品インターナショナルは、2021年春に稼働予定の「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」に、設備保全システム構築のためのアプリケーションパッケージ「IBM Maximo」を導入する。製品製造の品質と効率を高めるのが狙い。日本IBMが2021年1月6日に発表した。

 サントリー食品インターナショナルによれば、健康志向や備蓄意識などの高まりを受けて、ミネラルウォーター市場が成長している。同社は、ミネラルウォーター「サントリー天然水」を安定的に供給するため、第4の水源として長野県大町市に「北アルプス信濃の森工場」を2021年春に稼働させる(図1)。

 同社は、北アルプス信濃の森工場を、他工場よりも進んだスマートファクトリーと位置づけ、複数のITシステムを導入する予定である。こうした中、設備保全管理については「IBM Maximo」を導入する。これにより、製品製造の品質と効率を高めることを狙う。

 IBM Maximoは、保全対象の選定、保全計画の策定、作業管理、購買管理、在庫管理といった、設備保全管理業務に必要な機能を提供する統合アプリケーションパッケージである。設備保全に関するデータを蓄積できるため、デジタル変革を推進するための基盤にもなる。

 今回管理対象とする設備は、北アルプス信濃の森工場の設備資産すべてである。これにより、設備、業務量、人員、スキルの見える化、効率的な設備状況の監視などが行えるようになる。

 サントリー食品は、北アルプス信濃の森工場で開始する設備保全業務を、他工場にも展開することを想定している。各工場の設備保全業務の知見を全社的に活用しながら、工場のデジタル変革を推進するとしている。

図1:2021年春に稼働予定の「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」のイメージ(出典:サントリー食品インターナショナル)
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