[市場動向]

クラスメソッド、エンジニアの技術情報共有サービス「Zenn」を買収

2021年2月2日(火)IT Leaders編集部

クラスメソッドは2021年2月1日、CodeBrewが提供するエンジニアの技術情報共有サービス「Zenn」を買収したと発表した。コミュニティを通じて良質な技術記事を発信する基盤として位置付ける。これにより、多くのエンジニアの創造活動に貢献するとしている。

 Zennは、エンジニアのための情報共有サービスである(図1)。知見を記事として投稿するだけでなく、1冊の本にまとめて無料・有料で公開できる。また、ほかのユーザーとコミュニケーションを取りながら、気軽に知見を蓄積していく「スクラップ機能」も利用できる。

図1:Zennのコンセプトイメージ(出典:クラスメソッド)図1:Zennのコンセプトイメージ(出典:クラスメソッド)
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 ITエンジニアが使い慣れている「マークダウン形式」での記述や、外部サービスからのコンテンツ埋め込み機能に対応している。専用のCLI(コマンドラインインタフェース)を使ってローカルで執筆し、GitHubリポジトリ経由で記事を同期することもできる。

 Zennの主開発者の石川俊平氏は、クラスメソッドに入社し、今後も開発を続ける。また、ユーザーサポートや機能強化については、クラスメソッドのリソースを活用して、より良い顧客サービスの提供を目指す考えである。

 なお、クラスメソッドは、2011年からエンジニアのための「やってみた系」技術情報発信メディア「Developers.IO」を運営している。ほぼすべての記事を、クラスメソッド社員が執筆している。「実際に技術を試してみた経験を書く」こと、「具体的で分かりやすい手順を書く」こと、「機密情報以外のノウハウは基本的にすべて公開する」ことを運営方針として、2万5000本以上の記事を公開している。

 Zenn買収後も、ZennとDevelopers.IOは、それぞれ独立して運営する。

 クラスメソッドは、Amazon Web Services(AWS)をはじめとしたクラウドサービス、データ分析基盤、アプリケーション開発、IoT連携、AI/機械学習などの支援サービスを提供している。現在までに、AWS技術支援を中心に2300社以上、AWSアカウント数では1万件以上の支援実績がある。

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