米ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)の日本法人、日本ヒューレット・パッカードは2021年3月17日、オンプレミスに設置するITシステムをクラウドサービス型で提供する「HPE GreenLake」の今後の展開を説明した。ERPやVDI、プライベートクラウドなど用途に合わせてパッケージを拡充するほか、ユーザーが選定しやすいよう、カスタム構築だけでなく事前定義済みのシステム構成をS/M/Lサイズ指定で契約できるようにする。
日本ヒューレット・パッカード(HPE)の「HPE GreenLake」は、オンプレミス環境などユーザー企業が指定したデータセンターにITシステムを設置し、これをクラウドサービス同等のサービスとして利用できるサービスである。
同社はオンプレミス上のリソースでありながら、従量制の課金で、あらかじめ用意しておいた余剰リソースを用いて処理性能を高められる拡張性、運用管理サービスなど、パブリッククラウドサービスと同等のユーザー体験が得られることをアピールする。エクイニクス・ジャパンと提携しており、コロケーション先のデータセンターも組み合わせて契約できる。
HPEは今後、HPE GreenLakeにおいて、パブリッククラウドに似たサービス機能を拡充していく(図1)。サービスメニューの整備によってサービスを購入・契約しやすくするほか、管理コンソールを強化してセルフサービス型でITリソースを調達・配備できるようにする。また、クラウドサービスを指向することから、HPE GreenLakeの名称を「HPE GreenLake Cloud Services」と改めている。
図1:HPE GreenLakeの強化ポイント(出典:日本ヒューレット・パッカード)拡大画像表示
強化点の1つは、サービスメニューを整備する点である。これまでのような、ユーザーの要求にあわせて都度システムをカスタム構築するやり方だけでなく、あらかじめ事前に定義したシステムをS/M/Lのサイズでメニュー化して販売する“Tシャツモデル”を用意する。ITシステムのリソースがメニュー化/パッケージ化されることで、ユーザーにとっては分かりやすく、購入・契約がしやすくなる。
また、システムの運用管理コンソールを強化し、ユーザー企業みずからセルフサービス型でITリソースを調達・配備できるようにする。
もう1つ、用途に合わせて、ITリソースとして提供できるワークロードを拡充することも明らかにした。コンピュート、ストレージ、Hadoopなどによるビッグデータ分析、データバックアップ、SAP ERP(統合基幹業務システム)、VDI(デスクトップ仮想化)、といった各種用途に向けてITリソースを提供する。
こうしたワークロードの1つとして、HPEは2021年5月以降に、プライベートクラウド構築用の垂直統合システムを国内でリリースする計画だ。VM(仮想サーバー)版とコンテナ版を用意する。HPE製ハードウェアにクラウド運用ソフトウェアを組み合わせ、運用管理サービス込みで提供する。
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