クラスメソッドは2021年3月23日、企業のIT内製化を組織作りから支援するコンサルティングサービスを開始した。内製化の「体制づくり」「スキル開発・定着」「ビジネス開発」の3領域について達成度を診断し、強化に向けたコンサルティングを行う。内製化によりビジネス機動力を強化し、競争力の獲得を支援する。
クラスメソッドは、企業のIT内製化を組織作りから支援するコンサルティングサービスを開始した。提供にあたって、2300社以上への、AWS(Amazon Web Services)をはじめとする技術支援の実績を基に、企業の組織体制やシステムの開発・運用状況などから「内製化の達成度評価のガイドライン」を作成している(図1)。
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同サービスでは、体制づくり、スキル開発・定着、ビジネス開発の3つの領域について、企業の達成度を診断し、目標に向けたロードマップを作成する。クラスメソッドのエンジニアがロードマップの推進まで一貫して支援する。ユーザー企業のITスキル蓄積・強化を図る。
3つの領域についてヒアリングを行い、達成度評価ガイドラインに基づいて企業の体制や対象プロジェクトの状況を診断する。診断結果に基づき、ユーザーが想定する内製化の実現に向けたロードマップを作成する。
トレーニングやコンサルティングによるスキル定着の支援、メンバーの採用を含めたIT組織開発支援、事業の推進に必要なITの活用についての相談と検証・運用サポートを行うビジネス開発支援を提供する。これにより、ロードマップに描いた内製化の実現にともに取り組む。
背景として同社は、日本の多くの企業がITシステムの開発や運用を外注に依存し、事業環境の変化への対応スピードが遅くなりがちな状況を挙げる。「社内にIT開発体制を作り、ITスキルを蓄積・強化する内製化の取り組みが重要になる」(同社)