富士通クラウドテクノロジーズは2021年3月24日、パブリッククラウドサービス「ニフクラ」および「FJcloud-V」において、バージョン管理システム「GitLab」をマネージド型で提供するサービス「DevOps」のベータ版「DevOps (β)」を提供すると発表した。同日、申し込みの受付を開始した。ベータ版として無料で提供する。
富士通クラウドテクノロジーズの「DevOps (β)」は、DevOps環境として、ユーザー専用のGitLabサーバー環境をマネージド型で提供するサービスである。ニフクラおよびFJcloud-Vのコントロールパネルから、簡単かつ迅速に専用のDevOps環境を手に入れられる。マネジメント用の機能を用いて、運用を省力化できる(図1)。
富士通クラウドテクノロジーズは、2014年からGitLab製品を自社内のDevOpsツールとして採用し、ユーザー向けのサービスや社内業務システムの開発・運用に活用してきた。これら自社内の開発・運用で培ったノウハウを基に、GitLabのマネージドサービスを開発した。
なお、ニフクラでは、複数プロジェクトの管理が必要な組織に向けて、DevOps (β)よりも高度な機能を備えたGitLabのソフトウェア「GitLab Enterprise Edition」も販売している。PremiumとUltimateの2つのライセンスプランがある。10ユーザー単位の年間ライセンスとして購入できる。
GitLab Enterprise Editionの価格(税別)は、下位版のPremiumが10ユーザーで年額35万160円。上位版のUltimateが10ユーザーで年額175万80円。上位版のUltimateでは、複数プロジェクト管理に加えて、セキュリティやコンプライアンス管理、コンテナ連携などの機能を強化している。