京都電子計算は2021年4月20日、AI-OCR(光学文字認識)機能を、クラウドではなくオンプレミスなどの閉域環境で利用できるアプライアンス製品「AI手書き文字認識サービス(アプライアンス版)」を発表した。年額制で提供する。
京都電子計算の「AI手書き文字認識サービス(アプライアンス版)」は、AI-OCR機能を、クラウドではなくオンプレミスなどの閉域環境で利用できるアプライアンス製品である(図1)。クラウドなどの外部ネットワークにデータを持ち出すことなくOCR業務を遂行できる。帳票テンプレートの作成、文字認識、結果確認までをカバーする。
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AI-OCRエンジン「Tegaki Appliance」(Cogent Labs製)をインストールしたPCサーバー機をベースに、OCR業務の運用管理ソフト「Seisho」(京都電子計算製)を組み合わせて提供する。
Tegaki Applianceは、ひらがな、カタカナ、漢字、数字、アルファベット、記号など、様々な手書き文字を認識できるOCRエンジンである。チェックボックス、囲み文字、ボックスキャラクタなども認識する。各種の帳票を読み取れる。
OCR業務の運用管理ソフトウェアであるSeishoを標準で提供する。手書き文字のデータ化作業を支援する各種の機能を装備しているという。Tegakiへの帳票データの送受信、入力データ修正後のCSV(カンマ区切り形式)出力などの機能を提供する。
サービスの提供開始に先がけ、2019年10月からテストユーザーを募集し、複数のPoC(概念実証)を実施している。ここで得られた意見を製品に反映している。