イオンリテールは、店舗に設置したカメラ映像をAIで学習・分析できるシステムを構築した。混雑状況を把握したり、接客を必要とする顧客を店員に知らせたりできる。店内での行動を分析することで、レイアウトの改善などにも役立つ。システムは、2021年5月中に「イオンスタイル川口」(埼玉県川口市)で運用を開始する。2021年度中に、本州・四国の「イオン」および「イオンスタイル」76店舗に展開する予定である。映像解析システムを提供した富士通が2021年5月14日に発表した。
イオンリテールは、店舗に設置したカメラ映像をAIで学習・分析できるシステムを構築した(図1)。混雑状況を把握したり、接客を必要とする顧客を店員に知らせたりできる。店内での行動を分析することで、レイアウトの改善などにも役立つ。
図1:イオンリテールが店舗に導入するAIカメラシステムの効果(出典:富士通)拡大画像表示
まずは2021年5月中に「イオンスタイル川口」(埼玉県川口市)で運用を開始する。2021年度中に、本州・四国の「イオン」および「イオンスタイル」76店舗に展開する予定である。
構築したAIカメラシステムは、店内の人数をリアルタイムにカウントして混雑状況を検知できるほか、接客を必要とする顧客をいち早く把握して店員に通知できる。
未成年者に酒類を販売してしまうリスクも下げる。レジ前のカメラ映像をもとに、AIが顧客の年代情報を判定する。未成年者と推定した場合は、レジ担当の店員に通知する。店員は、AIの通知を元に顧客に声を掛けることができる。
顔の特徴を取得することなく、体格や服装などの特徴から、人物を検知したり、人物の属性(性別、年代)を推定したりする。このため、マスクを着用している場合でも、精度が下がることなく判定できる。
商品を手に取ったかどうかの情報や、売り場での滞在時間などの情報を利用して、購買意欲が高いと推定できる顧客を検知して店員に通知できる。これにより、迅速かつ最適なタイミングで接客できるようになる。商品選びで迷っている顧客をフォローすることで、販売効率を改善できる。
店舗レイアウトの改善にも役立つ。来店する顧客の人数、属性、回遊特性を学習・分析することで、より買い物がしやすい店内レイアウトや品揃え計画を立案できるようになる。
なお、AIカメラシステムには、AIを活用した映像解析ソフトウェア「Fujitsu Technical Computing Solution GREENAGES Citywide Surveillance」(富士通が開発・提供)を採用した。富士通は今後、同ソフトウェアに人流シミュレーション機能を追加し、顧客の行動を予測できるようにする。2021年度中に、店舗回遊の観点から店内レイアウトや店舗計画の立案、投資判断を支援するサービスを開始する。
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