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NTT Com、閉域網接続サービス「Flexible InterConnect」において海外接続基盤を提供

2021年6月3日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2021年6月3日、データセンターやクラウドを閉域網で相互に接続するサービス「Flexible InterConnect」(FIC)を強化すると発表した。同年6月4日から順次、FICへの接続基盤を海外に拡大する。グローバル企業は、海外拠点からFICを介してデータセンターやクラウドを利用できるようになる。海外の接続基盤は、NTTグループの海外ビジネスを担う英NTTが世界各国で運用する海外データセンターやネットワークを活用することで実現する。

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が提供する「Flexible InterConnect(FIC)」は、データセンターやクラウドを、閉域網で相互に接続するサービスである。各種パブリッククラウド(AWS、Azure、Google Cloud、Oracle Cloud)や、NTT Comの企業向けVPNサービス「Arcstar Universal One」などと接続している。ユーザー企業は、閉域網を介してオンプレミス環境や各種クラウドサービスなどを相互に接続できる(関連記事NTT Com、閉域網接続サービス「Flexible InterConnect」の接続先を拡充)。

 1つの物理ポートでクラウドサービスやデータセンターと接続する。このため、接続先のクラウドサービスやデータセンターごとに回線を用意する必要がない。接続先や利用するネットワーク帯域、セキュリティ設定などは、FICのポータルサイトからオンデマンドで設定できる。

 今回、海外拠点を持つグローバル企業に向けた機能拡張として、海外拠点からFICに接続できる海外ローカルの接続基盤を用意した(図1表1)。これにより、国内からの利用だけでなく、海外拠点からも閉域網を介してオンプレミス環境や各種クラウドサービスなどを相互に接続できるようになった。1Gbit/sを超える帯域で接続できるため、国や地域をまたぐ大容量のデータの送受などが容易になるとしている。

図1:「Flexible InterConnect」(FIC)の接続先を増やした。FICを介して、新たにインターネットなどに接続できるようにした(出典:NTTコミュニケーションズ)図1:「Flexible InterConnect」(FIC)の接続先を増やした。FICを介して、新たにインターネットなどに接続できるようにした(出典:NTTコミュニケーションズ)
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 グローバルに拠点を展開する企業では、現地の拠点が本社とは異なる接続ポリシーの下で、さまざまなクラウドサービスに接続している場合がある。これを、本社と同様にFICを介した接続に統一できるようになる。クラウドサービスへの接続ポリシーを統一し、セキュリティやITガバナンスを強化できる。

表1:Flexible InterConnectにおける海外接続基盤の提供スケジュール(出典:NTTコミュニケーションズ)
国/地域 接続ポイント 提供開始時期
シンガポール セラングーンデータセンター 2021年6月4日
香港 ファイナンシャルデータセンター(FDC1)
タイ バンコク 1データセンター
バンコク 2データセンター
米国 検討中 2021年7月予定
英国 検討中
ドイツ 検討中
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NTTコミュニケーションズ / Flexible InterConnect / 閉域接続 / AWS / Azure / Google Cloud

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