TISと日本IBMの2社は2021年6月3日、メインフレームで稼働している基幹システムをモダナイズする事業で協業していくと発表した。主に、レガシー言語(COBOL、PL/I)をJavaに移行する作業で協力する。営業活動を共同で実施するとともに、TISの「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」を活用し、構想策定のコンサルティング、アプリケーション移行前の検証、アプリケーションの移行、システムテスト、保守・運用までを協力して進める。サービス開始当初は、製造業界と金融業界の大規模なレガシーシステムに注力する。
TISと日本IBMは、メインフレームで稼働している基幹システムをモダナイズする事業で協業する。TISの「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」を活用し、レガシー言語(COBOL、PL/I)をJavaに移行する。
コンサルティング、移行前の検証、移行、システムテスト、保守・運用までを協力して進める。Javaが稼働しさえすれば、移行後のシステム環境は問わない。ユーザーの要望に応じてシステムを構築する。
Xenlon~神龍モダナイゼーションサービスは、メインフレームで稼働している既存の業務システムを近代化するサービスである(関連記事:TIS、メインフレームの旧式システムをオープン環境に移行して近代化するサービスをメニュー化)。
移行前のアセスメントとプロトタイプ検証、COBOL、PL/Iなどレガシー言語からJavaへのリライト(書き換え)によるマイグレーション、移行後のリファクタリング(プログラムの動作やふるまいを変えることなく内部構造を最適化)やエンハンスメント(最新の技術を活用してシステムを改善)などのメニューを揃えている。
レガシーな言語の仕様をJava上で再現することで、マイグレーションにおけるリライトの適用率を高めている。変換元言語に特有の動作仕様をJavaで再現したライブラリを用意しており、変換ツールによって変換元プログラムからJavaに変換したプログラムは、このライブラリとセットで動作する。