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NECソリューションイノベータ、BLEやマスク着用対応で「顔認証なりすまし防止ソリューション」を強化

2021年6月17日(木)IT Leaders編集部

NECソリューションイノベータは2021年6月16日、「顔認証なりすまし防止ソリューション」を強化し、利用者がマスク着用時でも認証できる機能を追加した。価格(税別)は、基本ライセンスが200万円(利用規模などにより販売価格は異なる)。別途、Webサーバー費用などが必要。今後3年間で100社への導入を目指す。

 NECソリューションイノベータの「顔認証なりすまし防止ソリューション」では、顔の特徴量データを格納したQRコードとカメラで撮影した顔画像によって、個人情報を認証端末と顔認証サーバー内に保持しない方法で顔認証を行う。2018年に提供を開始し、製造現場での有資格者確認や窓口受付、ATMでの本人確認など、さまざまな場面で活用されている。

 顔認証の際に必要な顔特徴量は、利用者のスマートフォンに保管し、サービス提供者は、利用者の個人情報を保管する必要がなくなる。利用者は、サービス提供者にそれらの情報を保管される心配がない。「顔認証システムの多くが、カメラに映った顔画像とデータベースに登録した顔特徴量データを照合しているが、個人情報にあたる顔特徴量データをデータベースに保有することは、リスクが高いと感じる利用者もいる」(同社)

 今回の機能強化では、Bluetooth Low Energy(BLE)を用いて、スマートフォンに格納する顔特徴量データと、カメラで撮影した顔を照合する仕組みを取り入れている(図1)。従来は、QRコードをかざして顔特徴量データを送信していたが、BLE対応によってこの作業が不要になった。スマートフォンを持っているだけで本人確認を行えるハンズフリーを実現している。ネットワーク環境が整っていない場所でも利用できる。

図1:「顔認証なりすまし防止ソリューション」の概要(出典:NECソリューションイノベータ)図1:「顔認証なりすまし防止ソリューション」の概要(出典:NECソリューションイノベータ)
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 加えて、マスク対応の顔認証エンジンを新たに採用した。これにより、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の環境下においても、マスクを着用したまま本人確認を行えるようになった。

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