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WorkVision、販売管理、会計、見込管理を統合したデータ活用基盤を構築

2021年6月29日(火)IT Leaders編集部

IT製品ベンダーのWorkVision(旧東芝ソリューション販売)は、販売管理、会計、見込管理などの各システムを統合したデータ活用基盤の構築にあたり、データ基盤製品「Dr.Sum」とBIダッシュボード「MotionBoard」を導入した。両製品を提供するウイングアーク1stが、2021年6月28日に発表した。

 WorkVision(旧東芝ソリューション販売)は、2019年7月に東芝デジタルソリューションズグループから独立したIT製品・サービスベンダーである。クラウド型のパッケージソフトウェアを中心としたIT製品の開発・販売・運用・保守などを展開している。

 同社はこれまで、基幹システムから実績データをレポート出力することはできていたが、見込み値や経費など、業務上で把握しなければならない計数がさまざまなシステムに分散していた。また、出力したレポートを元にそのデータをExcelに再入力し、様々な集計・加工を施して月次の締め処理を行うなどの諸作業が発生していた。そのため、ユーザーの個別ニーズに対応することが困難な状況にあったという。

 そこで、独立を機に、独自のシステム構築ではなく、標準パッケージの導入によって基幹システムを立ち上げ、データを全社的に一元管理するためのデータ活用基盤の構築に取り組んだ。

 基幹システムをはじめ、販売管理システムやSFA(営業支援)、経理・人事システム、担当者が個人のExcelファイルで管理している見込み情報まで、さまざまなシステムに分散しているデータを集約し可視化することにした。このためのBI環境を構築するにあたり、Dr.SumとMotionBoardを導入した(図1)。

画面1:営業・受注見込のダッシュボード画面(出典:WorkVision)画面1:営業・受注見込のダッシュボード画面(出典:WorkVision)
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 2019年10月にワーキンググループを立ち上げ、計数管理システムの構築プロジェクトを始動。最初に実装したのは、事業部、部門、担当者といった階層における、それぞれの通期、月別、カテゴリ別の実績データを見える化するダッシュボードである。

 実績データをDr.Sumに集約し、MotionBoardで可視化した。必要なデータを業務に適した形で、ダイレクトにダッシュボードに表示する。これまで経理部が行っていた、Excelを使った月次の締め処理の作業負荷を軽減している。

 同様に、以前は、経営企画部がさまざまなシステムからデータを手作業で集めて突合し、予実績や損益見込などの資料を作成していたが、現在はMotionBoardのダッシュボード上で完結するようになった。毎月1日分(8時間)の作業を削減した。また、別システムで稼働している営業/技術の見込管理システムのデータも、MotionBoard上で閲覧できるようになった。

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