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KandaQuantum、プロジェクトのスケジュールを量子アニーリングで生成・提案するツールを開発

2021年6月29日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

KandaQuantumは2021年6月28日、プロジェクト管理ツール「calqPM(仮)」を発表した。ソフトウェア開発プロジェクトのスケジュールを量子アニーリングを用いて自動で提案する。同年6月15日に自社内でテストを開始した。現在、タスクを適切な人材に割り当てる機能を開発中であり、同機能を取り込んで製品化する予定である。

 KandaQuantumの「calqPM(仮)」は、プロジェクト管理ツールである。ソフトウェア開発プロジェクトのスケジュールを量子アニーリングを用いて自動で提案する機能を特徴としている。開発プロジェクトに必要なタスクの担当者、工数、締め切りを入力することで、最適なスケジュールを作成し、ガントチャート化する(図1)。

図1:「calqPM(仮)」は、プロジェクトのスケジュールを自動で生成して提案する。スケジュールの作成には量子アニーリングを用いる(出典:KandaQuantum)図1:「calqPM(仮)」は、プロジェクトのスケジュールを自動で生成して提案する。スケジュールの作成には量子アニーリングを用いる(出典:KandaQuantum)

 スケジュールの作成には、カナダD-Wave Systemsが開発した量子アニーリングマシンを利用する。組み合わせ最適化問題を高速に解く量子アニーリングの適用によって、0.1秒のオーダーでスケジュールを作成するとしている。

 KandaQuantumはこれまでも、量子コンピュータを活用したAIアプリケーションのプロトタイプを提案し、概念実証を通して、現場で実際に活用できる製品を開発してきた。実績の1つに、複数人の予定から社内会議などのイベント日程を自動で提案する日程調整アプリ「calqbook」(https://calq.ai/)をリリースしている。

 社内プロジェクト管理の現場においては、イベントの日程調整だけでなく、イベントの実施に必要な人材と期間のスケジュールを提案する機能のニーズがある。これを受けた形で今回、プロジェクトのスケジュールを自動で提案するツールの開発に至ったとしている。

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KandaQuantum / calqPM / 量子アニーリング

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