SMITH & LOGISTICSは2021年8月17日、自動配車システムの提供を開始したと発表した。行く先がバラバラな荷物と輸送トラックをマッチングする。物流現場の労働力不足を解消すると共に人件費を削減する。
無人倉庫設立コンサルティング会社のSMITH & LOGISTICS(本社:東京都文京区)は、配送先がバラバラな荷物と輸送トラックをマッチングする自動配車サービスを提供開始した。在庫量、積載率、出荷日付など複合的な観点から最適な配車計画を立案する(写真1)。
写真1:輸送トラックに積む荷物のイメージ(出典:SMITH&LOGISTICS)
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幹線、支線、巡回における配車業務を省人化する。ユースケースによっては、通常の20分の1の業務量にまで削減できるとしている。以下の特徴を挙げている。
- 各マスターや統一されていないデータの結合処理も、独自のデータウェアハウス(DWH)を用いて解決
- 人間が考慮しきれない複数の膨大な最適化の計算を自動化
- 経験値のある現場スタッフの思考パターンを再現することで、配車結果のバラツキを抑制
システム開発の背景として同社は、ネットショッピングの需要の高まりから小口配送が増加傾向であることを挙げる。一方で、「高齢化に伴い、トラックドライバーが年々減少していることから、配車計画の効率化が求められている」(同社)という。