クリエイティブジャパンは2021年9月24日、IoT開発環境「ELTRESアドオンIoT開発キット」を発表した。IoT向けボードコンピュータ「Spresense」(ソニーセミコンダクタソリューションズ製)と組み合わせて用いる。Spresense用アドオンボード、データ解析クラウドサービス、IoTネットワークサービス(利用4カ月分)で構成する。価格(税別)は9980円で、実売価格が6000円程度のSpresenseと合わせて2万円未満でIoT開発環境が揃う。
クリエイティブジャパンの「ELTRESアドオンIoT開発キット」は、IoT向けボードコンピュータ「Spresense」(ソニーセミコンダクタソリューションズ製)と組み合わせて用いるIoT開発環境である。IoTデバイスからIoTデータを収集してAI処理するエッジコンピュータ、エッジコンピュータからデータをクラウドにアップロードするためのIoTネットワーク(広域LPWA)、データを解析するクラウドサービスをトータルで提供する(図1)。
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ELTRESアドオンIoT開発キットの構成要素は3つある。Spresense用のアドオンボード「Spresense 用 ELTRES アドオンボード」、データ解析クラウドサービス「CLIP Viewer Lite」、IoTネットワーク回線サービス「ELTRES IoTネットワークサービス」である。キットには、クラウドサービスと回線の最大4カ月間の利用権が付く。
同キットと組み合わせて使うSpresenseは、カメラモジュールや拡張基板の接続によって、画像や音声などのエッジAI分析を可能にするボードコンピュータである。同キットが含むSpresense用のアドオンボードにより、SpresenseにELTRES通信機能を付加する。これにより、ユニット側にAI機能を持ち、クラウドと通信するIoTシステム環境を構築できる。
Spresense(実売価格6000円程度)とELTRESアドオンIoT開発キット(9980円)を合わせて2万円未満で、IoTデータのエッジAI環境を構築できる。「IoTを用いたサービスや製品のアイデアがあっても研究・開発費を確保できない研究者にとって、手軽にIoTを用いた試作や実験を行えるようになる」としている。