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花王、決算業務をBlackLineで省力化、財務部門の在宅勤務率90%と印刷レスを達成

2021年9月28日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

花王は、クラウド型決算業務システム「SAP Account Substantiation and Automation by BlackLine」の稼働を開始した。これにより、会計財務部門の在宅勤務率90%と、紙の印刷の撤廃を達成した。対象範囲を絞ることで短期導入を図った。3カ月間で「タスク管理・勘定照合モジュール」を、その後の半年で「マッチング・仕訳入力モジュール」を導入した。現在では、グループ各社への横展開も実現済み。ブラックラインとSAPジャパンが2021年9月28日に発表した。

 大手消費財・化学メーカーの花王が、クラウド型決算業務システム「SAP Account Substantiation and Automation by BlackLine」(以下、BlackLine)を導入した。これにより、会計財務部門の在宅勤務率は発表時点で80~90%を実現している。また、仕訳入力とタスク管理を連動させたほか、押印をなくしたことによって、紙の印刷を撤廃した。現在の目標として決算業務時間の30%削減を掲げる。今後は、決算情報の一元管理を進め、監査担当者の工数削減を目指すとしている。

 花王によると、以前は決算業務や請求書払いなどの分野で手作業が多く残っていて、テレワークの推進にあたって決算業務プロセスを改善する必要があった。こうした経緯から、すでに花王の海外部門で導入実績のあるBlackLineを導入した。

 導入にあたっては、対象範囲を絞ることで、短期導入を図った。フェーズ1(2020年10月~12月)では、本社、1工場、1子会社を対象に、会計財務部門(国内80人以上)のうち、まずはユーザー数30人で導入プロジェクトをスタート。3カ月間で、BlackLineの「タスク管理」と「勘定照合」のモジュールを導入した。

 フェーズ2(2021年1月~6月)では、フェーズ1のプロジェクトメンバーが事務局となり、対象範囲を合計18の工場および子会社へと拡大し、新たに50人のユーザーを追加した。6カ月間で、「マッチング」と「仕訳入力」のモジュールを導入。自動入金消込、経過勘定の貸借消込からの勘定内訳明細の自動作成などを実現した。

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