[新製品・サービス]
コンテナ基盤「VMware Tanzu」に無料版、コンテナ運用を簡素化する「Tanzu Application Platform」ベータ版も提供
2021年10月8日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ヴイエムウェアは2021年10月7日、説明会を開き、プライベートイベント「VMworld 2021」で同社が発表した新機能群について説明した。Kubernetesコンテナ基盤「VMware Tanzu」では、無料版の提供、Kubernetesの運用を簡素化する「VMware Tanzu Application Platform」ベータ版、GPU対応、VMware Cloudでの提供などのトピックを紹介した。
ヴイエムウェアは、プライベートイベント「VMworld 2021」で、米ヴイエムウェアが発表した新機能群について説明した。Kubernetesコンテナ基盤「VMware Tanzu」については、無料版の提供、Kubernetesの運用を簡素化する新製品、GPUへの対応、VMware Cloudでの提供など、多くのトピックを紹介した。
Kubernetes基盤「VMware Tanzu」に無料版
Tanzuの無料版「VMware Tanzu Community Edition」を発表している。機能制限がなく、また、ユーザー情報を登録することなく、Webサイトから直接ダウンロードして数分でインストールして利用を始められる(図1)。
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ダウンロードだけでなく、Webブラウザ上でTanzuを試用できるサンドボックス環境も用意した。チュートリアルに従ってKubernetesコンテナ環境を操作できる。サンドボックス上でPodを作ってアプリケーションをデプロイすることができる。
コード作成後にKubernetes環境で必要な処理を自動化
Tanzuシリーズの新製品「VMware Tanzu Application Platform」のベータ版をリリースした(図2)。Kubernetes環境でのコンテナアプリケーションの運用において、ソースコードから本番稼働までに必要になるいくつかの処理を自動化する。「Kubernetesでコンテナアプリケーションを動かす場合、アプリケーションのコードを書いた後の作業が煩雑という問題に対処する」(同社)。
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GPUでAIアプリケーションを高速化
Tanzuを用いてAIのワークロードを高速に実行する用途でGPUを使えるようにしている。VMware vSphere 7でコンテナ環境を利用できる「vSphere with Tanzu」で、仮想化環境やコンテナ環境のアプリケーションから米NVIDIAのGPUをサポートする。また、vSphere with Tanzuではない標準の「VMware Tanzu Kubernetes Grid」においてもGPUを使えるようにした(図3)。
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