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南都銀行、取引先企業の入出金の動きをAIで分析、業況変化を早期検知

2021年10月29日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

南都銀行(本店:奈良県奈良市)は、与信支援システム「FinCast」の運用を2021年10月に開始した。取引先企業の入出金の動きをAIで分析して企業の業況変化を検知するクラウドサービスで、金融機関の与信管理業務を支援する。JSOLと三井住友銀行が共同で開発し、JSOLが提供している。

 南都銀行は、取引先企業の入出金の動きをAIで分析して企業の業況変化を検知するクラウドサービス「FinCast」を2021年10月から運用している。JSOLと三井住友銀行が共同で開発し、JSOLが提供している。過去のデータ推移パターンから、企業の未来の業況を予測する。予測モデルは、学習済みの予測モデルに対して、同行独自のデータを追加学習させて作成した(図1)。

図1:FinCastの概要(出典:JSOL)図1:FinCastの概要(出典:JSOL)
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 FinCastの効果は、年に1回の決算書よりも早い時期に業績の変化に気付けることと、人の判断やルールベースでは気付かない変化も検知できることである。JSOLによれば、決算書ベースでチェックする場合よりも3~15カ月前に業況変化を検知できるという。

 取引先企業の業況変化を早期に検知できることで、当該企業に対して事業支援・改善、資金援助などに向けた積極的な提案を行えるようになる。また、与信担当者の業務効率化を図れる。

 FinCastの南都銀行以外の導入実績として、七十七銀行(本店:宮城県仙台市)などがある。

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