NTTデータ先端技術は2021年11月30日、マシンラーニング運用プラットフォーム「Dataiku(データイク)」(開発元:米Dataiku)を発表した。同年12月1日から提供する。ノーコード/ローコードでマシンラーニングを活用する基盤を構築できる。販売目標として、2025年度までに累計20億円を掲げる。
NTTデータ先端技術の「Dataiku」は、マシンラーニング(機械学習)の運用プラットフォームである。データソースへの接続からデータプレパレーション、AIモデルの構築、分析アプリケーションの開発・運用までをカバーする。
プログラムコードの知識がなくてもGUIによるノーコード/ローコード開発のスタイルで環境を構築できる。データサイエンティストやエンジニアだけでなく、一般的な業務ユーザーでもマウスのクリック操作主体で活用することができるとしている。
マシンラーニングに関する一連の流れの中で、AIを業務に組み込むことも容易にしている。また、AIモデルの予測結果の根拠をレポーティングする機能を備えており、意思決定支援にも活用できる。
ノーコード/ローコードのほか、フルコード(ビジュアルレシピ/コードレシピ)による開発にも対応する。これにより、業務ユーザーからエンジニアまでが1つのプラットフォーム上で共同作業が行える。「これまで担当業務や技術領域の違いによって分断していたツールやプロセスを統合できるため、データやAIを全社で活用しやすくなる」(同社)。
対応するデータソースは40種類以上で、各種データソースへの接続、統合や加工、変換といったデータプレパレーション作業を効率的に進められるとしている。
また、すべてのデータの変更履歴や変更過程、依存関係の追跡、データ・プロジェクトに対するアクセス制御、監査など、企業が求めるセキュリティとガバナンスを確立できる。
製品提供の背景について同社は、データやAIを活用する取り組みが進む一方で、それらを組織全体で活用できている企業が少ないことを挙げている。「要因として、人材不足や部門・役割間でのツールやプロセスのサイロ化、組織横断で安心安全にデータを活用するための基盤の未整備などがある」(同社)。