SCSKは2021年12月24日、クラウド型DevOpsサービス「DevCond.」を強化したと発表した。2022年1月11日から提供する。スクラッチ開発だけでなく、Salesforceアプリケーションの開発プロジェクトにも適用しやすくした。例えば、Apexソースコードの静的解析や回帰試験を実施する環境を用意した。
DevCond.は、クラウドサービスの形で利用可能なDevOps環境である(図1)。業務アプリケーションの開発プロジェクトを支援する。ソースコードのバージョン管理機能とCI/CD(継続的インテグレーション/デプロイ)機能を中核とする。レポート機能に注力している。開発の進捗状況や品質に関わる指標を可視化するほか、各サーバーリソースの状況やエラーログなどを可視化する。
![図1:クラウド型DevOpsサービス「DevCond.」の概要(出典:SCSK)](/mwimgs/c/d/600/img_cdb29925181cabcc3b00388e0cbc474056253.png)
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今回の強化では、スクラッチ開発だけでなく、Salesforceアプリケーションの開発プロジェクトにも適用しやすくした。例えば、Salesforceのカスタマイズに用いるプログラミング言語「Apex」のソースコードについて、静的解析や回帰試験を実施する環境を用意した。ソースコードリポジトリによって開発者同士によるソースコードのコンフリクトを防ぐ仕掛けも用意している(図2)。
![図2:DevCond.でSalesforceアプリケーションを開発するイメージ(出典:SCSK)](/mwimgs/a/b/600/img_abf4d9854010a5b64d25f2ff41d9393d83539.png)
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SCSKによる導入効果事例として、CI機能による自動化で生産性が向上し、リリース作業の生産性を約30%改善したという。また、バージョン管理ツールとジョブ管理により、モジュールのリリース準備にかかる作業時間(変更セット作成)を最短0分にまで短縮したという。