オービックビジネスコンサルタント(OBC)は2022年1月31日、クラウド型人事労務業務ソフトウェア「奉行クラウドHR Suite」を発表した。人事労務業務の網羅的なペーパーレス化を支援する。価格(税別)は、従業員20人までの場合の基本利用料は、給与業務を含んだ「奉行クラウドHR Suite モデル1」が年額19万2000円(1人月額800円換算)、既存の給与システムを利用する「奉行クラウドHR Suite モデル2」が年額18万円(1人月額750円換算)。
オービックビジネスコンサルタント(OBC)の「奉行クラウドHR Suite」は、人事労務業務をカバーしたクラウド型アプリケーションスイートである。人事データベースを中核に、総務人事、労務管理、給与明細配布、年末調整申告、マイナンバー管理などの機能群をパッケージ化している。機能の構成に応じて、給与システムまで含んだ「モデル1」と、給与システムを含まない「モデル2」の2通りのメニューを用意している(図1)。
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人事業務のペーパーレス化に必要な5つのベストプラクティスを提供する。自社で業務運用の設計をする必要がない。
1つ目は、50種類、約1100個の人事情報項目である。人事労務業務に必要な人事情報項目をあらかじめ用意し、情報を埋めていくことで人事労務業務の土台を構築できるようにしている。
2つ目は、55の定型・非定型業務をデジタル化していること。給与計算、社会保険などの定型業務から、社内アンケート調査などの非定型業務まで、総務・人事・労務の広い範囲にわたる55の業務をデジタル化する。
3つ目は、従業員のライフイベントに応じた手続きを支援する14の業務シナリオである。入社・退職手続きだけでなく、産休・育休、高年齢雇用継続給付など、従業員のライフイベントに応じた手続きを漏れなく行えるようにする。
4つ目は、働き方の変化やテクノロジーの進歩などに合わせて、業務運用やシナリオを更新すること。時代に合った人事労務業務のベストプラクティスが提供する。
5つ目は、人事データと業務基盤を自動更新すること。従業員からの申請情報などによって自動的に人事データが更新されるだけでなく、法律や制度改正に合わせて業務基盤が自動アップデートされる。