[調査・レポート]

2022年2月18日(金)IT Leaders編集部

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　ITRは、国内のローコード/ノーコード開発における市場規模の推移と予測を発表した。2020年度の売上金額は515億8000万円、前年度比24.3%増だった。影響力がある上位ベンダーの売上げの伸びが市場を牽引した。CAGR（2020～2025年度）は24.4%を予測している（図1）。

図1：ローコード/ノーコード開発における市場規模の推移と予測（2019～2025年度予測）（出典：アイ・ティ・アール）
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　ITRは、同市場が成長する背景に経済産業省がDXレポートで指摘し「2025年の崖」への危機感があるとしている。「デジタルトランスフォーメーション（DX）は企業において急務であり、多様なニーズや急激なビジネス環境の変化への迅速な対応を目的に、ローコード/ノーコード開発に対する注目度が高まっている」(同社）。

　「ローコード/ノーコード開発のメリットは、最小限のコーディングあるいはコーティングが不要という特性によって、高品質でメンテナンスが容易なアプリケーションを開発できることである。さらに、内製化による開発コストの大幅な削減にも寄与する」(同社）。

　「企業では、内製化を推進する機運が高まっている。ローコード/ノーコード開発ツールは、短期間でアプリケーション開発スキルを習得でき、ユーザーとの共同作業で試行を繰り返すことが容易であるため、業務改革/改善に適している。市場はさらに成長する」(同社）。

　今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View：ローコード/ノーコード開発市場2022』に基づいている。同レポートには、ローコード/ノーコード開発市場を対象に、国内23ベンダーへの調査に基づいた2019～2020年度売上げ実績および2025年度までの売上げ予測を掲載している。