[新製品・サービス]

日商エレとJTP、金融機関の顧客向けアプリ開発をコンテナ化するSIサービスを提供

Red Hat OpenShiftとNutanix HCIを活用

2022年5月16日(月)IT Leaders編集部

日商エレクトロニクスとJTPは2022年5月13日、「金融機関向けアプリケーション・モダナイゼーションサービス」を提供開始した。金融機関が顧客向けに提供するアプリケーションの開発・提供を、コンテナプラットフォーム「Red Hat OpenShift」を活用してコンテナ化することを支援するSIサービスである。これにより、アプリケーションのテストからリリースまで一連のサイクルを短縮するとしている。

 日商エレクトロニクスとJTPの「金融機関向けアプリケーション・モダナイゼーションサービス」は、金融機関が顧客向けに提供するアプリケーションの開発・提供を、レッドハットのコンテナプラットフォーム「Red Hat OpenShift」を活用してコンテナ化することを支援するSIサービスである(図1)。

 これにより、アプリケーションのテストからリリースまで一連のサイクルを短縮するとしている。金融を中心としたアプリケーション事業の顧客450社に対し、同サービスを通じてアプリケーション開発・運用基盤を提供していく。

図1:モダナイゼーションサービスの全体像(出典:日商エレクトロニクス、JTP)図1:モダナイゼーションサービスの全体像(出典:日商エレクトロニクス、JTP)
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 OpenShiftを用いて、テストからリリース、運用までを自動化する。アジャイル開発に移行するために必要な内製化を実現する併走型のサービスであり、金融各社の状況に合わせてアセスメントや検証による裏付けを実施する。また、IT基盤にはニュータニックスジャパンのHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)製品を利用する。OpenShiftとHCIの組み合わせによって、環境構築にかかる時間や手間を削減する。

 同サービスを導入することで、従来の大規模システム開発体制や、委託先ベンダーとの調整、品質などの課題を解決できるとしている。「自社のエンジニアを中心としたアジャイル開発体制を構築し、顧客に適したアプリケーションを迅速に市場に投入可能になる。業務部門が求めるスピード感に応えられるIT基盤を構築することで、競合他社に先駆けて事業を推進できる」(両社)。

 モダナイゼーションサービスの一環として、アセスメントの結果を踏まえて実際にコンテナを体験するPoC(概念検証)サービス「Containerization PoCサービス」を提供する。コンテナを「理解する」「作ってみる」「触ってみる」ことを通じて、金融機関がOpenShift導入時の効果や課題を具体的に体感できるとしている。日商エレクトロニクスのラボ内に構築したOpenShift検証環境を用意している(図2)。

図2:Containerization PoCサービスの概要(出典:日商エレクトロニクス、JTP)図2:Containerization PoCサービスの概要(出典:日商エレクトロニクス、JTP)
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 両社はサービス提供の背景として、金融機関が顧客ニーズに迅速・柔軟に対応するには、従来のウォーターフォール型開発体制からアジャイル型へ移行し、業務部門とシステム部門が密にコミュニケーションを取り、システムを小規模に開発・リリースする体制が必要であることを挙げる。「システムの開発・運用の一体化によってアジャイル開発を実現するDevOpsの仕組みも欠かせない。業務ロジックを実現するアプリケーション自体の改変だけでなく、アプリケーションを支えるITインフラストラクチャを考慮しなければならない」(両社)。

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