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[新製品・サービス]

CTC、データ活用基盤の構築を支援する「D-Native」、収集・加工・蓄積・運用をカバー

2022年5月18日(水)IT Leaders編集部

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2022年5月17日、データ活用基盤構築支援サービス「D-Native」を提供開始した。社内外にあるさまざまなデータを収集・分析して経営判断に利用できるようにする基盤を構築する。価格は2000万円からで、販売目標として3年間で60億円を掲げる。

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の「D-Native」は、データ活用基盤の構築を支援するSIサービスである。社内外にあるさまざまなデータを収集・分析して経営判断に利用できるようにする。利用するデータの選定から、システム設計・導入、導入後の継続的な改善までをワンストップで提供する(図1)。

図1:D-Nativeのサービスイメージ(出典:伊藤忠テクノソリューションズ)図1:D-Nativeのサービスイメージ(出典:伊藤忠テクノソリューションズ)
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 データ活用の各フェーズ(収集・整備、加工・分析・AI開発、蓄積・処理、運用・監視)に対応した製品・サービスをパッケージ化している(表1)。また、事業の課題整理につながるAIやデータ分析のベストプラクティスをテンプレート化しており、導入にかかる期間を最大で4割削減するとしている。

表1:D-Nativeのサービス構成(出典:伊藤忠テクノソリューションズ)
提供サービス 中心となる製品 概要
データ収集・整備 Informatica Data Management Cloud
(米Informatica)
  • システムごとに異なるフォーマットをデータ連携させるための開発・改修を、ノーコード開発によって効率的に実現
データ加工・分析・AI開発 Databricks
(米Databricks)
  • データの加工、分析、可視化に加え、AI/機械学習も備えたSaaS型の統合データ分析基盤
  • データ/プロセスサイロの解消、データ基盤のコスト削減、柔軟かつスケーラブルなAI/ML環境の実現
データ蓄積・処理 Snowflake
(米Snowflake)
  • 高速並列処理により、データベースの作成・処理時間の高速化を実現
  • 目的に応じてデータを加工・蓄積し、サイロ化しているデータを統合・共有・分析するためのデータ基盤
運用・監視 Datadog
(米Datadog)
  • マルチクラウド環境での監視およびログ分析
  • 表面化しないシステム状況を把握し、障害を捉え、原因の特定に役立てるオブザーバビリティ(可観測性)基盤

 サービス提供の背景についてCTCは、事業で得られるデータの分析結果を経営に役立てるデータドリブン経営が重要である一方で、データを活用することが難しいことを挙げる。「さまざまなシステムにデータが分散しているケースが多く、フォーマットも異なるため、データの整理や統合が課題になっている」(同社)。

 同社は今後、D-Nativeを中心にデータ活用に関連するトレーニングサービスの拡充も図る。

関連キーワード

CTC / データ活用基盤 / SI / オブザーバビリティ / Databricks / Datadog / Snowflake / Informatica

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