伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2022年5月17日、データ活用基盤構築支援サービス「D-Native」を提供開始した。社内外にあるさまざまなデータを収集・分析して経営判断に利用できるようにする基盤を構築する。価格は2000万円からで、販売目標として3年間で60億円を掲げる。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の「D-Native」は、データ活用基盤の構築を支援するSIサービスである。社内外にあるさまざまなデータを収集・分析して経営判断に利用できるようにする。利用するデータの選定から、システム設計・導入、導入後の継続的な改善までをワンストップで提供する(図1)。
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データ活用の各フェーズ(収集・整備、加工・分析・AI開発、蓄積・処理、運用・監視)に対応した製品・サービスをパッケージ化している(表1)。また、事業の課題整理につながるAIやデータ分析のベストプラクティスをテンプレート化しており、導入にかかる期間を最大で4割削減するとしている。
提供サービス | 中心となる製品 | 概要 |
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データ収集・整備 | Informatica Data Management Cloud (米Informatica) |
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データ加工・分析・AI開発 | Databricks (米Databricks) |
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データ蓄積・処理 | Snowflake (米Snowflake) |
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運用・監視 | Datadog (米Datadog) |
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サービス提供の背景についてCTCは、事業で得られるデータの分析結果を経営に役立てるデータドリブン経営が重要である一方で、データを活用することが難しいことを挙げる。「さまざまなシステムにデータが分散しているケースが多く、フォーマットも異なるため、データの整理や統合が課題になっている」(同社)。
同社は今後、D-Nativeを中心にデータ活用に関連するトレーニングサービスの拡充も図る。