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スギ薬局、全国1500店舗が使う基幹システムをAWSに移行、モバイルから利用可能に

2022年5月20日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

スギ薬局(本社:愛知県大府市)は、全国のスギ薬局約1500店舗が使う基幹システムを刷新し、パブリッククラウドのAmazon Web Services(AWS)上で稼働開始した。マスター管理、仕入、発注といったマーチャンダイジング業務を行うシステムである。既存システムと比べて40%以上の高速化を実現したほか、Webアプリケーション開発にHTML5を採用して操作性を高めた。また、本部や店舗にある約2200台の業務用PC端末だけでなく、スマートフォンやタブレット端末など約5000台のスマートデバイスからも業務を行えるようにした。システムを構築したNECが2022年5月20日に発表した。

 スギ薬局は、全国約1500店舗が使う基幹システムを刷新し、パブリッククラウドサービスであるAmazon Web Services(AWS)上で稼働開始した。マスター管理、仕入、発注といったマーチャンダイジング業務を行うシステムである。消費者のニーズに適う商品を、適切な数量、適切な価格、適切なタイミングで提供するための、商品計画、販売計画、発注仕入、販売などの一連の活動をカバーする(写真1)。

写真1:店頭でスマートデバイスを活用して基幹システムを利用している様子(出典:NEC)写真1:店頭でスマートデバイスを活用して基幹システムを利用している様子(出典:NEC)
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 新システムは、既存システムと比べて、約40%以上の高速化を実現した。これにより、大量データを迅速に処理可能になった。また、システムの刷新にあたり、Webアプリケーション開発にHTML5を採用し、店舗従業員など基幹システムを使うエンドユーザーから見た操作性を高めた。

 本部や店舗にある約2200台の業務用PC端末だけでなく、スマートフォンやタブレット端末など約5000台のスマートデバイスからも業務を行えるようになった。在庫管理や発注、売上分析といった作業を、場所の制約を受けることなくリアルタイムに確認・対処できるようになった。従業員は、より高い専門性が必要な美容やヘルスケア領域の業務に注力できるようになった。

 スギ薬局は、個々の顧客に適した接点を持つための「スギ薬局アプリ」や、健康増進を支援する「スギサポ」、化粧品電子カルテ「Carat」などのアプリケーションを展開しながら、年間100店を上回るペースで店舗数を拡大させている。今後も店舗数やビジネス規模の拡大を目指す中、新たな取り組みの重要な土台となる基幹システムには、クラウドのような拡張性が求められていた。

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