[市場動向]

オークリッジ国立研究所のスパコン「Frontier」が1EFLOPS超で1位に─TOP500の2022年6月版が公開

4期連続1位の「富岳」は2位、ただしHPCGとGraph500の両ベンチマークで5期連続1位

2022年5月30日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

スーパーコンピュータ性能ランキングのTOP500は2022年5月30日、ランキング最新版(2022年6月公開)を公開した。LINPACKベンチマーク値において、米オークリッジ国立研究所とHPEの「Frontier」が、1EFLOPS(エクサフロップス)を超える1.102EFLOPS(1102.00PFLOPS〈ペタフロップス〉、毎秒110京2000兆回)で1位になった。2位は理化学研究所と富士通の「富岳」で、LINPACKベンチマーク値は442.01PFLOPS(毎秒44京2010兆回)。Frontierは、AI向けのHPL-AIベンチマークでも1位で、前回1位の富岳は2位だった。なお、富岳はHPCとGraph500の両ベンチマークで5期連続1位となった。

 スーパーコンピュータ性能ランキングのTOP500(www.top500.org)は、ランキング最新版として2022年6月版(2022年5月30日発表)を公開した。LINPACKベンチマーク値において、米オークリッジ国立研究所(ORNL:Oak Ridge National Laboratory)と米HPEの「Frontier」が1EFLOPS(エクサフロップス)を超える1.102EFLOPS(1102.00PFLOPS〈ペタフロップス〉、毎秒110京2000兆回)で1位になった。Frontierは、CPUにAMD EPYCプロセッサ、GPUにAMD Instinct 250Xを採用したシステムである(写真1画面1)。

写真1:米オークリッジ国立研究所(ORNL)と米HPEの「Frontier」(出典:米HPE)
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画面1:TOP500の最新ランキング(2022年6月版)のWeb画面(出典:TOP500)画面1:TOP500の2022年6月版ランキング(出典:TOP500)
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 2位は、理化学研究所と富士通が開発した「富岳」である。LINPACKベンチマーク値の442.01PFLOPS(毎秒44京2010兆回)は、2020年11月から同じ値である。富岳は、2020年6月から2021年11月公開まで、4期連続で1位だったが、今回、Frontierにその座を明け渡したかたちだ(関連記事スパコン「富岳」が2021年11月のTOP500ランキングで4期連続1位に)。

 なお、Frontierは、ディープラーニング(深層学習)で主に用いられる単精度や半精度演算処理に関する、HPL-AIベンチマーク値で6.86EFLOPSとなり、こちらも1位となった。前回1位の富岳は、前回の値と変わらない2.004EFLOPSで2位となった。

●Next:LINPACK値でFrontierに首位を譲るも、ビジネスの“実地”で強い富岳

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オークリッジ国立研究所のスパコン「Frontier」が1EFLOPS超で1位に─TOP500の2022年6月版が公開スーパーコンピュータ性能ランキングのTOP500は2022年5月30日、ランキング最新版(2022年6月公開)を公開した。LINPACKベンチマーク値において、米オークリッジ国立研究所とHPEの「Frontier」が、1EFLOPS(エクサフロップス)を超える1.102EFLOPS(1102.00PFLOPS〈ペタフロップス〉、毎秒110京2000兆回)で1位になった。2位は理化学研究所と富士通の「富岳」で、LINPACKベンチマーク値は442.01PFLOPS(毎秒44京2010兆回)。Frontierは、AI向けのHPL-AIベンチマークでも1位で、前回1位の富岳は2位だった。なお、富岳はHPCとGraph500の両ベンチマークで5期連続1位となった。

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