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スパコン「富岳」が2021年11月のTOP500ランキングで4期連続1位に
2021年11月16日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
スーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500(www.top500.org)」は2021年11月15日、最新のランキング(2021年11月)を公開した。前回(2020年6月)と比べると、1位から9位までの順位に変動はなく、5位のベンチマーク値が向上したことを除けば1位から9位までベンチマーク値も変動はなかった。1位は理化学研究所と富士通が開発した「富岳」で、LINPACKベンチマーク値は442.01PFLOPS(毎秒44京2010兆回)である。2位は米IBMの「Summit」で、LINPACK値は148.60PFLOPS(毎秒14京8600兆回)である。
スーパーコンピュータの性能ランキングの1つ、LINPACKベンチマークの「TOP500」が最新のランキングを公開した(2021年11月15日発表)。
同ランキングにおいて、理化学研究所と富士通が開発した「富岳」(写真1)が4期連続の1位を獲得した。半年前の前回(2020年6月)と比べると、1位から9位までの順位に変動はなかった。ベンチマーク値についても、5位(米HPEの「Perlmutter」)の値が向上したことを除けば、1位から9位まで変化がなかった(関連記事:スパコン「富岳」が性能ランキングTOP500で3期連続1位、1~4位の性能と順位は前回から変動なし)。
前回と同様、富岳のLINPACKベンチマーク値は442.01PFLOPS(ペタフロップス、442.01PFLOPSは毎秒44京2010兆回)で、2位(米IBMのSummit)の148.60PFLOPS(毎秒14京8600兆回)と比べると約3倍の値である(画面1)。なお、富岳の前世代スパコン「京(けい)」の測定結果である10.51PFLOPS(2011年11月時点)と比べると、実に42倍以上の値となっている。
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今回リストに登録した富岳のシステムは、フルスペック構成(432筐体、15万8976ノード)で、前回(2021年6月)および前々回(2020年11月)と同じである(関連記事:スパコン「富岳」が性能ランキングTOP500で連続1位、フルスペック構成で毎秒44京2010兆回計算)。
なお、初めてTOP500で1位を獲得した3回前の回(2020年6月)は、全体の約95.6%の構成(396筐体、15万2064ノード)だった(関連記事:理研・富士通のスパコン「富岳」が性能ランキングTOP500で1位)。
●Next:HPCG/HPL-AI/Graph500の3つの性能ランキングでも1位に
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