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協和キリン、SuccessFactorsを導入してグローバル人事・人材管理基盤を刷新

2022年6月3日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

製薬会社の協和キリンがグローバルの人事・人材管理基盤を刷新した。タレントマネジメント機能を中核とするクラウド型人事アプリケーション「SAP SuccessFactors」を導入し、これまで地域や機能ごとに各拠点に散らばっていた人事・人材情報をグローバルで集約する。アクセンチュアの支援の下、ツールやテンプレートで実装を簡素化し、導入決定から7カ月で稼働開始している。SAPジャパンが2022年6月2日に発表した。

 キリンホールディングスの子会社医療用医薬品事業などを営む協和キリン(本社:東京都千代田区)は、グローバルの人事管理システム(HRIS)として、SAPジャパンの「SAP SuccessFactors」を導入、稼働を開始した。これまで地域(日本、北米、EMEA、アジア/オセアニア)や機能(研究開発、薬事、品質保証)ごとに散らばっていた人事・人材情報をグローバルで集約する。

 SuccessFactorsを用いて、従業員が持つスキルや経験を可視化し、グローバル全体での適材適所の人事、後継者育成、業績評価を目指す。人材・人材情報を統合した後、分析を行って活用していく予定である。

 同社は2019年、日本、北米、EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)、アジア/オセアニアの4つの地域軸と、研究開発、薬事、品質保証などの機能軸を組み合わせて、マトリックス型のマネジメント体制を構築している。取り組みの背景について、医療費削減に向けた政策・規制の強化や、患者起点のヘルスケアシステムの進展など、製薬企業を取り巻く環境が大きく変化していることを挙げている。こうして多様化する医療ニーズの中で、持続的なグローバルで成長を遂げるために、人事・人材管理基盤の刷新を行ったという。

 SuccessFactorsの導入では、アクセンチュアの支援の下、ツールやテンプレートで実装を簡素化。導入決定から7カ月で稼働開始している。アクセンチュアは、プロジェクト全体計画の策定、グローバルでの業務の標準化を通じたシステム構築と導入後の運用、ユーザートレーニングを通じた業務プロセスの定着に向けた活動を支援している。

 なお、SuccessFactorsは、独SAPが買収した米サクセスファクターズ(Success Factors)のSaaS型タレントマネジメントツールをベースに、給与計算や労務管理などの人事管理機能を追加した人事・人材管理アプリケーションである(関連記事SaaS型人事ソフトSAP SuccessFactorsを強化、人材管理に給与計算・労務管理を統合)。

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