[事例ニュース]

2022年6月6日(月)IT Leaders編集部、日川 佳三

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　SIベンダーのSRAは、会計システムを刷新し、2022年4月に「Oracle Cloud ERP」（画面1）による新システムを稼働開始した。会計業務プロセスを標準化し、企業マスターデータを整備した。導入の効果として、データの転記や表計算ソフトを使った煩雑なレポート作成が減り、帳票類が半減したという。今後、受発注管理とプロジェクト収益管理もOracle Cloud ERPに移行する。

画面1：Oracle Cloud ERPの画面例（出典：日本オラクル）
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　SRAはこれまで、自社開発の経営基盤システムを運用していた。改修を重ねながら長期運用すると運用が属人化する恐れがあったこと。また、外部環境の変化が大きい中、戦略の構築に必要な情報が変化しており、現場においてはデータ収集の負荷が増え、経営面では期待する情報がリアルタイムに可視化しにくい課題があったことを挙げる。

　会計システムの更改を機に複数のERPを検討し、2020年8月にOracle Cloud ERPを選択した。アドオンを開発することなく標準機能のパラメータ設定だけで求める機能群を実現可能な点を評価した。さらに、会計、受発注、プロジェクト管理などの機能を段階的に導入可能なアプリケーション構造である点を評価した。

　2022年4月に、第1フェーズとして会計領域を稼働開始した。会計業務プロセスを標準化し、企業マスターデータを整備した。後続フェーズでは受注・調達管理、プロジェクト収益管理領域における稼働を目指している。将来的には、国内外グループ全社への導入を計画している。