[新製品・サービス]
プロセスマイニング基盤「Celonis EMS」に新機能、ストリーミングデータの即時分析やPower BI対応など
2022年6月13日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
Celonisは2022年6月13日、プロセスマイニングツール/プロセス実行プラットフォーム「Celonis Execution Management System(EMS)」の新機能群を発表した。ストリーミングデータをリアルタイムに取り込んで分析する機能や、Celonis EMSの分析結果をマイクロソフト製品’Power BI/Power Automate/Teams)を介して利用する機能などを追加している。独Celonisが2022年5月16日(現地時間)に発表した内容に基づいている。
Celonisは、プロセスマイニングツール/プロセス実行プラットフォーム「Celonis Execution Management System(EMS)」の新機能群を発表した。
ストリーミングデータを取り込んでリアルタイムに分析する機能を追加した。分析処理が、従来のSQLベースの技術と比べて最大で52倍高速になったとしている。
新サービス「Celonis Experiences Microsoft Edition」を追加した。ユーザーが、Celonis EMSで得られた洞察を使い慣れたマイクロソフトの製品群から利用できるようにするサービスである。「Microsoft Power BI」による分析結果の広範な共有、「Microsoft Teams」による分析結果を用いたコラボレーション、「Microsoft Power Automate」による自動化アクションの起動などが可能になった。これらには、2022年3月に買収した独Process Analytics Factory(PAF)の技術・ノウハウが生かされている(関連記事:独Celonis、プロセスマイニングツール「PAFnow」の独Process Analytics Factoryを買収)。
アクション実行機能「Celonis Action Flows」では、Celonis EMSが発見したプロセスの問題を容易に修正できるようになった。SAP、Oracle、Salesforceに対して自動的にアクションを起こしたり、ServiceNowでワークフローを開始したりといったことが行える。
新機能の発表と合わせてCelonisは、同社のユーザー200社超への調査結果も発表した。同社は調査レポートの中で、「プロセスマイニングまたは業務実行管理を円滑に遂行するにあたっては、同社製品の導入活用を推進するCoE(Center of Excellence)を社内に設けることで多くの利点を得られる」とコメント。調査では、CoEが5つ以上のプロセスに関与したユーザーの85%でROIがプラスになったという。