西日本シティ銀行（本店：福岡県福岡市）は2022年7月26日、AI審査モデルを活用して融資業務をデジタル化した。事業者の過去の入出金情報をAIで分析し、申し込みから与信審査、融資実行までの一連の流れをオンラインで完結する。ローン商材の名称は「NCB ビジネスローン テトラ」。西日本シティ銀行とNTTデータが共同で開発したサービスであり、西日本シティ銀行は第1号ユーザーである。今後順次、地銀共同センター参加行など他の金融機関への利用拡大を目指す。
西日本フィナンシャルホールディングス傘下の西日本シティ銀行は、AI審査モデルを活用し、事業者（法人および個人事業主）への融資業務をデジタル化した（画面1）。事業者の過去の入出金情報をAIが分析するトランザクションレンディングによって、申し込みから与信審査、融資実行までの一連の流れをオンラインで完結できるようにした。
図1：Web画面上に借入条件を案内するイメージ（出典：西日本シティ銀行）拡大画像表示
Web画面だけで、事業者の申し込み手続きが完結する。Web画面上では、日々の入出金情報をもとにAI審査モデルが借入条件（借入可能額・借入利率・最大返済回数）を判断し、事業者に案内する。
事業者は、銀行窓口に来店することなく、最短で当日の借入れができる。郵送・押印手続きも不要である。午前4時から午前5時までなどの一部のメンテナンス時間を除いて、PC、スマートフォン、タブレットなどから申し込める。
一般的に、事業性への融資の手続きでは、対面手続きのために銀行窓口の来店が必須となるほか、申し込みから融資実行まで数週間程度の期間が必要である。今回のサービスを使うと、こうした手間が要らなくなる。銀行側の業務負担も減る。
なお、同サービスは、西日本シティ銀行とNTTデータが共同で開発した。今後も継続的に機能の高度化・拡大を図る。また、順次、地銀共同センター参加行をはじめ、他の金融機関への利用拡大を目指す。
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