ネットワンシステムズは2022年7月28日、Web会議システム向け「録画管理サービス」を発表した。Web会議システム「Webex Meetings」を用いたWeb会議の録画ファイルを、クラウドストレージ「Box」で一元管理する。組織に合わせた権限を設定可能で、録画ファイルの適正な管理によるガバナンス向上を支援する。
ネットワンシステムズの「録画管理サービス」は、Web会議システム「Webex Meetings」を用いたWeb会議の録画ファイルを、クラウドストレージ「Box」で一元管理するサービスである。サブスクリプション型で提供する。組織に合わせた権限を設定可能で、録画ファイルの適正な管理によるガバナンス向上を支援する(図1)。
録画ファイルによる取引記録は、コンプライアンス、訴訟リスク、クレーマー対策などの観点から、部門責任者による内容確認と承認が重要であるが、従来は、主催者個人がWebexの録画ファイルを管理していた。同サービスの利用により、組織単位での一元管理に移行できる。録画ファイルの再生やダウンロードの権限を管理するなど組織単位で適正に管理し、ガバナンスの向上を図る。
Webex Meetingsの録画ファイルはすべてBoxに保存。任意の保存期間を設定でき、録画した面談記録を取引時の証跡として活用することで、従来、企業間取引で必要だった申込書への署名や捺印が基本不要となり、リモートでの取引を促進する。
サービス提供の背景としてネットワンシステムズは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い、社内外での打ち合わせだけでなく、営業活動もWeb会議で実施する機会が増えていることを挙げる。「特に金融業界では、資産形成の相談に使う需要が増えており、非対面での営業活動の検討が進められている」という。
「通常のオンライン会議の録画ファイルは、管理権限・再生権限ともにオンライン会議の主催者個人の管理となり、部門責任者による一括管理・再生ができないことが課題だった。さらに、Web会議での面談内容の証跡管理のために、録画ファイルの長期保存も求められる」(同社)。