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Deep Consulting、映像データをマスキングして個人情報を保護する「Masking-AI」

顔とナンバープレートにモザイクをかけて判別不能に

2022年9月13日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

Deep Consultingは2022年9月13日、映像データ自動マスキングツール「Masking-AI」を提供開始した。映像データに写り込んでいる人物の顔やナンバープレートなどの個人情報を、判別できないように加工するAIツールである。Python言語で利用可能なライブラリとして提供する。映像中の個人情報を保護しつつ、汎用的に使えるようにする。

 Deep Consultingの「Masking-AI」は、映像データに写り込んでいる人物の顔やナンバープレートなどの個人情報を、判別できないように加工するAIツールである(画面1)。Python言語で利用可能なソフトウェアライブラリとして提供する。映像中の個人情報を保護しつつ、汎用的に使えるようにする。

画面1:映像データを対象にした個人情報のマスキングAI「Masking-AI」を使って映像に写っている人物の顔をぼかしている様子(出典:Deep Consulting)
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 映像データの中から、人物の顔面や、車のナンバープレートなど、個人情報に関わる要素を自動で認識し、該当箇所をモザイクのように自動で消し込む。加工方法として、ぼかしと、 タイル状に荒くモザイクをかける手法の2つから選べる。加工の強度も変更可能である。

 独自のアルゴリズムによって高速で処理できることをうたっている。顔のマスキングについては約30fps(フレーム/秒)まで、ナンバープレートのマスキングについては約20fpsまでの映像について、リアルタイムでマスキング処理が可能だとしている。

 モザイクの精度(マスキングすべき対象のうち、実際に加工が充分になされた割合のフレーム間平均)も高いとしている。日中の条件で、人物の顔は91%、ナンバーブレートは96%をうたう。また、映像データから顔面や車のナンバープレートを検出する際に検出漏れが数フレーム生じたとしても、前後のフレームからモザイクを自動で補完するという。

 Masking-AIの具体的な活用例として同社は、ドライブレコーダー映像の引き渡し/公開、店舗内の監視カメラ映像の引き渡し/公開、映像・写真などのYouTubeへの公開、などを挙げる。現状では、個人情報として人物の顔とナンバープレートの2つを認識する。

 「道路状況や風景のデータバンクとしてドライブレコーダー映像の価値が高まっている一方で、記録映像には顔や車のナンバープレートなど多くの個人情報が含まれる。映像中の個人情報を取り除くことが重要になっている」(同社)

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