青森県信用組合(本部:青森県青森市)は、為替業務を代行するBPO(業務アウトソーシング)サービスを全23店舗に導入し、年間5万件超の為替業務を削減した。それまで専任職員2人体制(常時2人、繁忙期6人)で対応していた為替業務を減らし、常駐人員を新たな業務に配置するなど業務を効率化した。「Finnova為替イメージ処理システム BPOサービス」を提供する日立システムズが2022年9月28日に発表した。
青森県信用組合は、為替業務を代行するBPO(業務アウトソーシング)サービスを全23店舗に導入した。年間で5万件超(1カ月あたり約4000~5000件で200時間)の為替業務を減らした。以前は専任職員2人体制(常時2人、繁忙期6人)だったが、常駐対応の人員を新たな業務(2022年11月から始まる電子交換所の交換決済業務)へと配置換えした(図1)。
日立システムズの「Finnova為替イメージ処理システム BPOサービス」を利用した。青森県信用組合の本部に代わって、日立システムズのBPOセンターにおいて、各営業店が送信した振込依頼書の入力処理を実施。複数のAI-OCRエンジンを備えた日立製作所の帳票認識サービスと連携してデータを入力する。
BPOへの切り替えにあたり、振込依頼書の送信業務プロセスは大きく変えずに済んでいる。BPOに合わせて、営業店に設置済みの複合機から振込依頼書を送付する機能を追加、複合機のスキャナー機能で振込依頼書を読み取って送信する仕組みとした。以前は複合機からファクスで送信していたが、これを画像データのスキャンとデータ転送に置き換えた形である。
青森県信用組合によると、BPOに切り替えた結果、青森信用組合の本部で行う為替業務は、1日に数回程度システム上で承認・集計作業を行うだけになったという。