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アシスト、FinOpsツール「Vantage」を販売、複数のIaaS/SaaSのコストを一元的に可視化

AI/マシンラーニングが予期せぬ高額請求を検知

2026年1月26日(月)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

アシストは2026年1月20日、米VNTGのFinOpsクラウドサービス「Vantage」の販売を開始した。主要なIaaSやミドルウェアのSaaSなど、20以上のクラウドサービスと標準で連携して利用状況とコストを一元的に可視化し、AIによる異常検知で予期せぬ高額請求を防ぐなど、クラウドコストの全体最適化を支援する。料金は、Vantageに取り込む月間のクラウドコスト総額に基づいた個別見積もり。

 アシストが国内販売を始めた「Vantage」は、米VNTGが開発・提供するFinOps(クラウド財務管理)クラウドサービスである。AWS、Azure、Google Cloudなどの主要IaaSに加え、Snowflake、Datadog、GitHub、OpenAIなど20以上のSaaSと連携し、散在するコスト情報を単一のダッシュボードで統合管理できる(図1関連記事FinOpsの記事一覧)。

 利用中の複数のクラウドサービスにおいて、財務部門にとって必要な「予算管理・予実対比」や、現場のエンジニアが求める「リソースごとの詳細なコスト分析」をVantageのみで完結して行える。

図1:クラウド費用を可視化するツール「Vantage」の概要(出典:アシスト)
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 特徴の1つに、AI/マシンラーニング(機械学習)を活用したコスト管理機能がある。過去の利用傾向や季節性を考慮して将来のコストを予測するほか、定常パターンを学習してコスト急増などの異常を自動検知・通知することで、請求額を見て驚くような事態を回避する。また、アイドル状態のリソースや過剰スペックを検出し、具体的な削減機会を特定することも可能である。

 AI関連では、MCP(Model Context Protocol)サーバー機能も備えており、「Claude」などのMCP対応の生成AIサービスをを介して「先月のA事業部のAWSコストを教えて」といった自然言語で問いかけて回答を得ることができる。

 コスト変動の理由や対応履歴を記録・追跡する課題管理機能を備えており、ガバナンスに基づく運用を支援する。管理者は、事業部やプロジェクトなど任意の単位で予算を設定し、状況をレポート上で可視化できる。「特定事業部のコスト急増原因」や「コストの詳細な内訳」などを数クリックでドリルダウンして特定できる。金額ベースのほか、リソース使用量ベースでの分析も可能である。

 実績値だけでなく、正確なコスト配賦(Showback/Chargeback)を支援する機能も備える。「仮想タグ(Virtual Tagging)」機能により、タグの表記ゆれや欠落を補完し、部門やプロジェクト、環境ごとにコスト責任を明確化できる。

 Vantageで作成したコストレポートや分析ウィジェットを組み合わせて、役割や目的に応じたダッシュボードを作成できる。経営層は「全社の総コストや予算消化率」、事業部長は「自部門のサービスコスト」、現場チームは「担当範囲の詳細」など、ロールに応じた情報を集約したカスタムのダッシュボードを構築できる。

 このほか、導入・設定する際の連携の容易さもうたう。主要なクラウドサービスとは標準でAPI連携に対応するほか、SlackやTeams、メールへの通知設定により、「予測コストが予算を超過する見込み」や「予算の80%に到達」といった事象から自動通知することが可能。また、Vantageの設定をIaC(Infrastructure as Code)ツールの「Terraform」で自動化することもできる。

 アシストはVantageを販売開始する背景として、マルチクラウド化やSaaS利用の拡大、部門ごとの独自導入によるシャドーITの増加を挙げる。「従量課金などの複雑な料金体系や、プロバイダーごとに異なる管理コンソールが障壁となり、全社的なコスト把握が困難になっている」(同社)という課題に対応する。

 料金は、Vantageに取り込む月間のクラウドコスト総額に基づいた個別見積もり。アシストは、Vantageのライセンス販売に加え、PoC(概念実証)支援や管理者・利用者向けの教育支援メニューも提供し、日本市場におけるFinOpsの定着と企業のIT投資対効果の最大化を支援するとしている。

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