[事例ニュース]

2022年11月4日(金)日川 佳三（IT Leaders編集部）

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　ミヨシ油脂は、インフォアの食品・飲料業界向けクラウドERP「Infor CloudSuite Food & Beverage」を、生産拠点や営業所を含む全拠点で導入する。2024年1月以降、財務/サプライチェーン領域から段階的に利用を開始する。

　Infor CloudSuite Food & Beverageは、AWS上で稼働するマルチテナント型のクラウドERPである。食品・飲料業界に必要な機能を標準で搭載する。また、クラウド化によってアプリケーションの利用場所を問わなくなるため、コロナ禍以降の働き方改革の推進にも寄与する。

　将来的には、生産部門においてセンサーから得たデータをクラウドERPに集約し、IoTデータを活用したスマートファクトリの実現を構想している。

　同社は従来、メインフレーム上で自社開発した基幹業務システムを利用していた。使い続ける中で部分最適化が進み、変化に対して迅速で柔軟な対応ができない状態になっていた。また、メインフレームの運用や維持のために人材を保持し続ける必要もあった。さらに、一部の確定情報しか可視化できず、予測を含めた事業全体のリアルタイムな経営情報を取得できていなかった。

　こうした経緯から基幹システムの刷新を決定し、クラウドERPの導入を決めた。同社の業務に必要な大半の機能をカスタマイズすることなく実装可能で、システムの標準機能に業務を合わせる手法が取れることなどを条件に製品を選定した。