[新製品・サービス]

リコー、オンプレミスのNASにクラウド経由でアクセスできる「RICOH e-Sharing Service」

アイ・オー・データ機器の専用NASストレージに対応

2023年1月16日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

リコーは2023年1月16日、ストレージ接続サービス「RICOH e-Sharing Service」を提供開始した。オンプレミスに設置したアイ・オー・データ機器のNASストレージ「APX2-ESS/RO5A」へのSMBファイルアクセスをクラウド経由で行えるようにする。ユーザーは、インターネットに接続した任意の環境から、社内のNASストレージにファイルアクセスできるようになる。

 リコーの「RICOH e-Sharing Service」は、オンプレミスに設置したNASストレージへのSMBファイルアクセスをクラウド経由で行えるようにする接続サービスである。データをクラウド上に保管せず、SMBプロトコルによるファイルアクセスをクラウドサービスが仲介する仕組みをとる。社内データをクラウドストレージに移行することに不安を抱えているユーザーに向けて提供する(図1)。

図1:「RICOH e-Sharing Service」の概要(出典:リコー)
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 オンプレミスに設置するRICOH e-Sharing Service専用のNASストレージアプライアンスとして、アイ・オー・データ機器の「APX2-ESS/RO5A」を利用する(写真1)。2台のHDD(出荷時はミラーリング構成)とIntel Atom x86プロセッサ、Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021を搭載する。ファイルアクセスプロトコルとして、SMB(1.0、2.0/2.1、3.0/3.0.2/3.1.1)、NFS、HTTP/HTTPS、FTP、WebDAVに対応し、最大同時接続台数は20台となっている。

写真1:「APX2-ESS/RO5A」の外観(出典:アイ・オー・データ機器)
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 NASストレージには、標準で5年間のオンサイト保守サービスとデータ復旧サービスが付帯する。不具合発生時には、リコージャパンのサービスエンジニアがユーザーの設置場所に赴き、不具合を確認したうえで代替品との交換作業を行う。

 リコーは、同社の複合機とファイル連携させる使い方も提案している。複合機で受信したファクス文書をNASストレージで保管し、社外から確認できる。また、社外からNASストレージ内のファイルを、複合機を介してファクス送信することも可能である。

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