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NTTPCのVPS「WebARENA IndigoPro/SuitePRO V4」でWeb実行環境「KUSANAGI」を提供
2023年2月3日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
プライム・ストラテジーは2023年2月3日、Webシステム実行環境「KUSANAGI 9(無償版)」が、NTTPCコミュニケーションズのVPS(仮想プライベートサーバー)サービス「WebARENA IndigoPro」「同 SuitePRO V4」から提供開始されたと発表した。WebARENA Indigoでの提供(2022年12月)に続いて、IndigoProおよびSuitePRO V4のユーザーもVPSの管理コンソールからKUSANAGIの稼働基盤を構築できるようになった。
NTTPCコミュニケーションズは、VPS(仮想プライベートサーバー)サービス「WebARENA IndigoPro」および「WebARENA SuitePRO V4」において、プライム・ストラテジーのWebシステム実行環境「KUSANAGI 9(無償版)」の提供を開始した。管理コンソールからKUSANAGI 9(OSはCentOS Stream 9)の稼働基盤を構築可能である。
KUSANAGIは、Webシステムのバックエンドシステムを高速に動作させるための実行環境。Linux(CentOS Stream9/AlmaLinux)とWebサーバー(Nginx、Apache)を中核に、言語、データベース管理システム、CMS(コンテンツ管理システム)などをパッケージ化している。CMSの「WordPress」の高速化を目的に使うユーザーが多いが、業務アプリケーションを含めた任意のWebシステムを高速化する(関連記事:プライム・ストラテジー、CMS実行環境「KUSANAGI」でDrupalを標準導入可能に)。
KUSANAGIの提供形態は、仮想マシンイメージ、コンテナイメージ、クラウドサービス上にデプロイする仮想マシンイメージの3種類。このうち、クラウド/VPSで動作するKUSANAGIについては、環境ごとにKUSANAGIの仮想マシンイメージを用意している。今回、KUSANAGIをデプロイ可能なクラウド/VPSとして、WebARENA IndigoProおよびWebARENA SuitePRO V4が加わった。
NTTPCコミュニケーションズは2022年12月より、NTTPCのVPSサービス「WebARENA Indigo」においてKUSANAGIを提供してきた。今回、KUSANAGIの提供が始まったIndigoProは、WebARENA Indigoの上位版。もう1つのSuitePRO V4は、UTM(統合脅威管理)やデータバックアップ機能などを標準で備えた多機能版である(関連記事:NTTPC、VPSサービス「WebARENA Indigo」でWeb実行環境「KUSANAGI」を提供)。
なお、上記のVPSサービス群で使うKUSANAGI 9(無償版)は、必要に応じてプライム・ストラテジーからライセンスを購入して有償版にアップグレード可能。2023年3月には、WebARENA IndigoProにおいて有償版「Business Edition」を販売する予定である。