日立システムズは2023年2月16日、SIサービス群「Gateway for Business Cloud」を発表した。マルチクラウド環境を構築・運用するためのSIサービス群を体系化したもの。今後、AWS、Microsoft Azure、Oracle Cloudなどのクラウド事業者/ベンダーと連携しながら強化・拡充していくとしている。販売目標として、マネージドサービス事業において2024年度に1000億円超を目指す。
日立システムズの「Gateway for Business Cloud」は、マルチクラウド環境を効率よく構築・運用していくために必要な要素を体系化したSI/マネージドサービス群である。
セキュリティ構築・監視・運用の「セキュリティ分野」、ネットワークを含めたマルチクラウド環境構築・監視・運用をの「クラウド・ネットワーク&データセンター・IT運用分野」、業務運用支援の「コンタクトセンター&BPO分野」で構成する。同社が持つノウハウに基づき、セキュリティやクラウドの導入・運用支援サービス群および業種・業界ガイドライン準拠のサービス群を、データ分析に基づいた業務分析・改善提案と共に提供する(図1)。
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「マルチクラウド環境におけるデジタライゼーションや、クラウドへのリフト&シフトによるモダナイゼーションにおいて、サービスの選択が容易になる。業種・業界ガイドラインに準拠したサービスの利用から、業務システムの安定稼働や高信頼化、品質向上にもつながる」(同社)
日立システムズは今後、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Oracle Cloudなどのクラウド事業者/ベンダーとの連携で、Gateway for Business Cloudを強化・拡充していく。既存のセキュリティサービス「SHIELD」やネットワークサービス「NETFORWARD」についても、Gateway for Business Cloudの体系下で強化を図る。合わせて、医薬・ヘルスケア、自治体、社会・公共、製造業を中心に、業種・業界ガイドラインに準拠したサービスの拡充を図るとしている。