AI研究開発ベンチャー企業のオルツ(本社:東京都港区)は2023年2月24日、AI議事録作成ツール「AI GIJIROKU」に、「AI要約機能」を追加したと発表した。同社の大規模言語処理モデル「LHTM-2」を用いて、議事録作成にかかる時間を短縮する。
オルツの「AI GIJIROKU」はAI議事録作成ツールである。AI学習機能によって、利用を重ねるにつれ文字起こし精度が向上することを特徴にしている。
翻訳機能も備えており、主要35カ国語以上をリアルタイムに翻訳する。金融・医療・製薬・化学・建設などの業界・業種に特化した音声認識モデルを提供する。利用者のSNSやメール、辞書データから自動学習した文章やユーザーの声紋判断による話者特定のパーソナライズも可能である(関連記事:NTT-ATとオルツ、多指向性マイクで文字起こし精度を高めた議事録作成ツール「AI GIJIROKU MAX」)。
今回、同社の大規模言語処理モデル「LHTM-2」を用いた議事録のAI要約機能を追加した(画面1)。オルツによると、LHTM-2は、米OpenAIの大規模言語処理モデル「GPT-3」などと同水準のパラメータ数で構成され、機械翻訳や自動要約、テキスト生成、対話など、さまざまな用途に利用することができるという。
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音声認識とAI要約機能により、議事録編集作業の約85%を削減可能だとしている。要約結果を人の手で修正することによって、追加学習が行われ、議事録の要約精度が徐々に向上する。
AI要約機能は、上位プランの「ビジネスプラン」で利用できる。トライアル利用は下位の「チームプラン」や「パーソナルプラン」でも行える。オルツは近日中に、議事録作成業務で求められる機能を網羅的に提供する「清書機能」を追加する予定である。