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出前館、システム基盤をOracle Cloud/Exadataで刷新、オーダーピーク時の処理逼迫に対処

2023年3月23日(木)IT Leaders編集部

宅配ポータルサイト運営の出前館(本社:東京都渋谷区)は、同社事業のシステム基盤をOracle Cloud/Exadata製品群で刷新した。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上の「Oracle Exadata Database Service」と「OCI GoldenGate」、オンプレミス環境の「Oracle Exadata」と「Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance」で構成する。オーダーのピーク時にも機会損失のないように、性能、安定性、可用性を強化した環境を整備し、急拡大する需要に対応している。

画面1:出前館のiOSアプリ画面(出典:App Store)
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 出前館(画面1)は、同社サービスのシステム基盤をOracle Cloudおよびオラクルのエンジニアドシステム製品で刷新した。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上の「Oracle Exadata Database Service」と「OCI GoldenGate」、オンプレミス環境の「Oracle Exadata」と「Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance」で構成する。

 出前館は2000年にデリバリー事業を開始して以降、成長を続け、全国でビジネスを展開している。近年では、日用品や生鮮食品を即時配達するクイックコマースにも参入した。新型コロナ禍以降、需要はこれまで以上に拡大し、加盟店舗数は10万店を超え、アクティブユーザーは約850万人に上る。事業の成長に伴い、システム基盤への負荷も想定を超えて高まり、システム基盤の再構築が急務となっていた。

 出前館のシステム基盤は、オーダーを受けてデリバリーするまでのトランザクションを処理する更新系のデータベースと、これを同期した参照系データベースで構成する。従来は、更新系にOracle Database Appliance、参照系には他のクラウドベンダーのマネージド型RDBMSを採用し、同ベンダーのレプリケーションサービスでデータを同期していた。

 サービスの急速な拡大で、この構成での処理が逼迫したため、それまでの2倍以上のオーダーを処理できるシステムを目指した。解決策として、更新系にオンプレミスのExadata、参照系にExadata Database Serviceを導入した。

 更新系と参照系のデータ同期には、OCI GoldenGateを採用している。大量の更新差分データをリアルタイムにレプリケーション可能なフルマネージド型クラウドサービスである。また、更新系データベースのバックアップおよびレプリケーションには、データ保護専用のOracle Database Zero Data Loss Recovery Applianceを導入した。

 日本オラクルのコンサルティングサービス部門が構築から移行までの導入を支援し、2023年1月に稼働を開始。事業への影響はなく、最小限のダウンタイムで移行を完了した。アプリケーション開発の最終テストを行うステージング環境にもExadata Database Serviceを導入している。次のフェーズでは、これらの環境を生かし、アプリケーションを迅速に開発する。

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