パオ・アット・オフィス(Pao@Office)は2023年5月24日、Java言語向けバーコード作成ライブラリ新版「Barcode.jar ver. 4.0」を出荷した。新版では、現行版までのJava環境(Java8~20)での動作を保証したほか、バーコード作成のサンプルとして、Spring Bootを利用したWebアプリケーションを用意した。価格(税込み)は2万2000円。
パオ・アット・オフィス(Pao@Office)の「Barcode.jar」は、Java言語環境で利用可能なバーコード作成ライブラリである。同ライブラリを使うことで、バーコードの生成機能をJavaアプリケーションに容易に組み込める(画面1)。
新版では、現行版までのJava環境(Java8~Java20)での動作を保証した。機能面では、各バーコードの背景色を設定できるようにした。また、「改行」などの制御文字(バイナリコード)をバーコードに埋め込めるようにした。さらに、バーコードを画像ファイルとして出力する際に、左側および上側からのマージンとして描画開始座標(x、y)を指定できるようにした。
今回さらに、バーコード作成のサンプルとして、Spring Bootを利用したWebアプリケーションをAmazon EC2上に用意した(画面1)。また、Barcode.jarの製品サイトではzipファイルをダウンロード配布しており、VSCodeから直接起動またはDockerで起動可能である。
Java言語向けのバーコードライブラリは無料のものを含めて複数あるが、こうした中でもBarcode.jarには優位性があると同社はアピールする。優位点として同社は、指定した横幅ぴったりでバーコードを出力可能なことや、画像、PDF、Graphics2Dオブジェクトなど複数の形式で出力可能なこと、コンビニエンス料金収納バーコードや郵便カスタマバーコードなど日本で必要なバーコードを出力可能なことなどを挙げる。
出力可能なバーコードは、以下の通り。
- JAN-13(EAN-13)
- JAN-8(EAN-8)
- UPC-A
- UPC-E
- ITF(インターリーブド2 of 5)
- Matrix 2 of 5
- NEC 2 of 5(Coop 2 of 5)
- NW-7(CODABAR)
- CODE39
- CODE93
- CODE128
- GS1-128(UCC/EAN-128)
- コンビニ向け標準料金代理収納用バーコード
- 医療用 医薬品等のバーコード
- 医療用 医療材料等のバーコード
- 食肉標準物流バーコード「基本バーコード」
- 郵便カスタマバーコード
- QRコード
- DataMatrix(GS1-DataMatrix)
- PDF417
- GS1データバー(RSS)
- Omni-directional - 標準型
- Stacked - 二層型
- Stacked Omni-directiona - 標準二層型
- Limited - 限定型
- Expanded - 拡張型
- Stacked Expanded - 拡張多層型