SCSKは2023年6月2日、米ダイナトレース(Dynatrace)のシステム監視ツール「Dynatrace」を販売開始した。システムを構成するアプリケーションからインフラまで全体の稼働状況と性能を把握し、AIによって障害原因の分析までを行う。販売目標として今後3年間で20社以上を掲げる。
SCSKが販売開始した「Dynatrace」は、米ダイナトレースが開発したシステム監視ツールである。監視対象にエージェントソフト「OneAgent」をインストールすることにより、システムを構成するアプリケーションからインフラまで全体の稼働状況と性能を把握する。
図1:Dynatrace の AI による障害原因分析のイメージ(出典:SCSK)拡大画像表示
AIによって障害原因の分析までを行う(図1)。例えば、システムの応答時間が劣化した際、従来の監視ツールでは、システム応答時間の劣化を検出するのにとどまる。Dynatraceでは、「新バージョンのリリースに起因するもの」など、劣化の要因まで検出する。
DynatraceのAIは、事前に収集したシステム構成情報を基に、数値情報、ログメッセージ、ユーザーの操作情報、コードレベルの処理などを多角的に分析する。システムに精通したエンジニアによる分析と同等レベルで障害原因を分析するとしている。
具体的には、システムを構成するサービス間の呼び出し関係に基づいて原因を探索する。まず、呼び出し元から呼び出し先へと辿って、原因の所在を探る。それ以降の呼び出しで異常個所が見つからない場合は、そのサービスが稼働している環境上に障害原因が無いか探索する。
「従来のシステム運用監視ツールでは障害や性能劣化が発生した際の問題箇所の特定に時間がかかる。例えばECサイトでは、障害対応時間の長期化が販売機会の損失やユーザーの離脱に直結する。システム全体の稼働状況を正確に把握し、障害発生時や性能劣化時には迅速なシステム復旧が可能なシステム運用監視が求められる」(SCSK)
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