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TDCソフト、ユーザー企業へのアジャイル開発の導入を支援、専門の事業部門を発足
2023年7月4日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
SIベンダーのTDCソフトは2023年7月4日、説明会を開き、ユーザー企業のアジャイル開発を支援する事業部門「エンタープライズアジャイル事業本部」の発足を発表した。アジャイル開発のコンサルティングとトレーニングから、必要に応じて既存の事業部門のエンジニアによる伴走やシステム構築まで、アジャイルによるシステム開発全般を支援する。専任メンバーは10人程度で、今後拡充する。費用は個別見積もりで、参考料金はユーザー側のメンバー15~30人、約3カ月の準備期間(トレーニング)で1000~3000万円程度。
SIベンダーのTDCソフトは、ユーザー企業のアジャイル開発を支援する事業部門「エンタープライズアジャイル事業本部」を発足させた(図1)。アジャイル開発のコンサルティングとトレーニングから、必要に応じて既存の事業部門のエンジニアによる伴走やシステム構築まで、アジャイルによるシステム開発全般を支援する。専任メンバーは10人程度で、今後増やす。
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同社は、2015年からアジャイル開発に注力している。同社によると現在、事業部門が携わるユーザー向けシステム構築事業の20%がアジャイル開発になっている。アジャイル開発ノウハウ「Scaled Agile Framework」(SAFe)の認定コンサルタント資格(SAFe Practice Consultant)の認定を受けたコンサルタントが、2023年3月末時点で29人、現在30人在籍している。
今回、アジャイル開発への取り組みを一歩進めた活動として、ユーザー企業へのアジャイル開発の導入を支援する事業部門を立ち上げた形である。SAFeを活用しながら、TDCソフト独自のコンサルティングのノウハウをもとに、ユーザー組織の変革や内製化を支援する。大手企業や中堅企業を対象に提供する。
アジャイル導入支援は、3つのフェーズで構成する(図2)「認知・インプット」のフェーズでは、あらかじめ用意されている40個程度のQ&Aに回答することによって、ユーザーは気付きを得られる。「準備」フェーズでは、アジャイルな組織になるためのトレーニングなどを実施する。「実践」フェーズでは、伴走しながらアジャイル開発を実践する。
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大きく6つのサービスを提供する(図3)。アジャイル開発のコンサルティング、SAFeのトレーニング、コーチング、リファレンスとなるアジャイルチームの提供、プロセス管理のためのツールの提供、各種サポートサービスの提供、で構成する。
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同社がアジャイル開発の導入を支援したユーザーの1社が、製造業のJSR(本社:東京都港区)である(図4)。JSRでは、SAFeのトレーニング、コーチング、コンサルティングなどを通じて、変革のスピードアップを自社組織に浸透させたとしている。
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