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NEC印西データセンター、AzureとAWSに次いでOracle Cloudへの構内/閉域網接続を開始

2023年7月6日(木)IT Leaders編集部

NECは2023年7月5日、NEC印西データセンターにOracle Cloud Infrastructure(OCI)との接続拠点を同年7月1日に開設したと発表した。ユーザーは、データセンターのサーバーから構内LANを介してOCIとの接続拠点に接続し、閉域アクセスが行える。すでに構内接続拠点を設置済みのMicrosoft AzureとAmazon Web Services(AWS)と合わせ、3つの主要パブリッククラウドの接続拠点を備えた形である。

 NECは、NEC印西データセンターにOracle Cloud Infrastructure(OCI)との構内接続拠点を設置し、2023年7月1日に開設した。ユーザーは、データセンターのサーバーから構内LANを介してOCIとの接続拠点に接続し、背後のOCIに専用回線接続ポート「Oracle Cloud Infrastructure Fast Connect」を介して閉域アクセスが行える(図1)。

図1:NEC印西データセンターと各クラウドの接続イメージ(出典:NEC)
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 OCI Fast Connectの接続拠点を追加したことで、すでに接続拠点を設置済みのMicrosoft Azure(Microsoft Azure ExpressRoute)とAmazon Web Services(AWS Direct Connect)と合わせ、3つの主要パブリッククラウドの接続拠点を備えた形である。

 OCIを含めたマルチクラウドの利用例を3つ挙げている(図2)。

図2:Oracle Cloudを含めたマルチクラウドの利用例(出典:NEC)
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  1. 業務システムのマルチクラウド・ハイブリッドクラウドへの対応拡充
    各クラウド上のアプリケーションとOCIのデータベースサービスを連動させる。これにより、オンプレミス環境で実現していたOracle Databaseの性能や可用性などの利点をクラウドで提供可能。NECのデータセンター間ネットワークを通じて、OCIに対して閉域網接続可能。NEC印西データセンターを利用するユーザーは、低レイテンシでマルチクラウド・ハイブリッドクラウド環境を構築できる。
     
  2. マルチクラウド・マルチデータソースを対象とするデータ活用基盤の実現
    Oracle Databaseを使った基幹系システムに格納したビジネス情報をデータドリブン経営などに活用する用途で、NEC印西データセンターの接続拠点の活用が可能。マルチクラウド/マルチソースのデータを、インターネットを通過させることなく安全にデータ活用基盤との連携を図れる。低レイテンシなアクセスにより、ビジネスに必要なデータをタイムリーに活用できる。
     
  3. ランサムウェアをはじめとするデータ喪失を伴うセキュリティリスクへの対策が可能
    パブリッククラウドとは異なる場所へのバックアップ需要に応える。NECは、マルチクラウド環境下で利便性の高いデータ保全環境を提供する「NEC Cloud Storage(St)」を2023年6月から提供している。同サービスとの連携により、バックアップデータなどの大量データを保管できる。
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