石油化学品の輸送販売を行うNRS(本社:東京都千代田区)は、グローバル会計システムを刷新した。クラウド型ERPソフトウェア「SAP S/4HANA Cloud」と、クラウド型BIツール「SAP Analytics Cloud」を導入した。システムを構築したクレスコ・イー・ソリューション(CeS)とSAPジャパンが2023年9月21日に発表した。
石油化学品の輸送販売を行うNRSは、管理会計とグループ会計の強化を目的にグローバル会計システムを刷新した。クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」と、クラウドBIツール「SAP Analytics Cloud」を導入した。
刷新にあたっては、業務をシステムに合わせる「Fit to Standard」を基本方針とし、グループ全体の会計業務プロセスを標準化した。従来は、顧客別の粗利を正しく把握する仕組みがなく、予実管理も手作業がベースだったため、タイムリ-にアクションを起こすことが難しかったという。
2020年5月に国内拠点への導入から着手し、2021年10月に国内拠点10社で稼働させ、同時に海外拠点の導入も並行して行った。グループの共通基盤をロールアウトする形で開発期間の短縮を図り、2022年10月に海外拠点12社で稼働させた。
刷新により、月次決算の締めが従来の8営業日から7営業日に短縮された。連結決算が早期に行えるようになり、経営層への報告が迅速化した。また、SAP Analytics Cloudで予実分析を自動化したことで、経理部門は集計作業が不要になり、業務部門に対して速やかに情報を提供できるようになったという。
勘定科目などのマスターを統一したメリットを生かし、NRSは今後、会計システム以外の物流システム、倉庫管理システム、通関システムといった非財務系システムを接続する。同一のデータを活用しながら経営にフィードバックすることを構想している。
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