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SCSK、ノーコード開発ツール「CELF」で開発したアプリをWebブラウザから利用可能に
2023年10月24日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
SCSKは2023年10月24日、ノーコード開発ツール「CELF(セルフ)」のWebブラウザオプション「CELF Anywhere」を同年11月10日から提供すると発表した。同オプションにより、開発したアプリケーションを、スマートフォンのWebブラウザなどから場所を問わずに利用できるようになる。価格(税別)は1ユーザーあたり年額7000円からで、別途、年額17万5000円からの基本ライセンスが必要。販売目標は今後3年間で5000社。
SCSKの「CELF(セルフ)」は、Excelなどの表計算ソフトウェアに似た操作性でWebアプリケーションを作成・利用できるノーコード開発ツールである。予算実績管理や見積・案件管理、マスター管理などデータを扱う業務に向く。他の業務パッケージとのデータ連携機能や、定型的な処理を自動実行するRPA機能(オプション)も用意している。
今回、開発したアプリケーションをWebブラウザで利用できるようにするオプション「CELF Anywhere」を追加した。同オプションにより、PCやスマートフォンのWebブラウザ(Edge、Chrome、Safari)からアプリケーションにアクセスできる。CELFで作成済みのアプリケーションとデータを共有して動作する。
これまでは、データ入力時に表計算ソフトに近い操作性を確保するため、アプリケーションの利用にはPCにインストールした専用のクライアントモジュールが必須だった。開発したアプリケーションはWebアプリケーション(Javaアプリケーションサーバー)としてHTTP通信に対応するが、Webクライアント画面に専用のモジュールを使っていたためである。
今回のオプションにより、複雑な業務処理が必要な場合は操作性や視認性からPCのCELFクライアント画面を使い、外出先からすばやくアクセスしたい場合はスマートフォンなどのWebブラウザを使うなど使い分けが可能になる。
CELF Anywhereを用いたアプリケーションは、アプリケーションのテンプレートを選び、アプリケーションから操作するデータを選択、アプリケーションの表示・入力方法や入力データチェックを設定することで開発できる(図1)。